Q7 保育園・幼稚園・学校や会社には行っていいの?

 ウイルス感染症は「不顕性感染(=感染していても症状がない)」の場合、知らず知らずのうちに感染源となります。ノロウイルス感染症でも、3分の1の方は無症状です。つまり、症状のある人だけが気をつければ済む、という話ではありません。すべての人が標準予防策として、手洗いなど手指の衛生に気をつける必要があります。

 ノロウイルス、ロタウイルスでは、発症後、約1週間は便の中にウイルスが大量に排出されています。症状が治まっても、感染する危険性は続いているので注意が必要です。

 ・学校保健安全法では出席停止の必要はなく、学校は症状次第で登校してかまいません。
 ・仕事に関しても、特に休業に関する法的な制限はありません。ただし、食品を扱う職種、小児や高齢者にかかわる職種など、感染拡大のリスクが高い職場では、職場毎にルールが定められている場合がありますので、その指示に従ってください。
 ・アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)は学校保健安全法で、症状が治ってから2日経つまで登校停止となりますが、胃腸炎では出席停止期間などは定められていません。




 ウイルス性胃腸炎は感染症法により、全国約3000カ所の小児科定点(決まった医療機関)から患者数が毎週報告されています。また、2013年10月14日から、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が全国約500カ所の基幹定点の対象疾患に追加されました。

 地域での感染状況をチェックして、職場や家庭での予防に役立ててください。



(文/ナビタスクリニック東中野 小児科専門医 諸橋環)