Q4 ウイルス性の胃腸炎には治療法がない!?

 ウイルスを原因とする感染性胃腸炎には有効な治療法はなく、熱さましや吐き気止めなど症状を和らげる処置(対症療法)をします。

 病初期には安静と水分摂取を心がけてください。胃腸を休めることが必要ですので、食事はひかえます。

 脱水時には水だけでなく多少の塩分と糖分も補給が必要です。経口補水液(OS-1、アクアライトなど)が市販されていますので、利用するのもよいでしょう。大人用のイオン飲料は糖分が多すぎるので、お子さんに飲ませる場合は薄めて使用します。オレンジなどの柑橘類のジュースは吐き気や下痢がひどくなることがあり、注意が必要です。一度にたくさん飲むと吐くことが多いので、少量ずつ何度も飲むのがポイントです。

 子供や高齢者では下痢等による脱水症状を起こしやすいので、症状が激しいときや長引く場合は医療機関で状態を確認してもらうことが大切です。

Q5 流水で手洗いできない飲食店での手づかみ食べは感染の危険性大!? 自衛法は?

 基本中の基本ですが、排便後や調理・食事の前には必ず手を洗います

 排便後の手洗いは、ウイルスを広めないため。調理・食事前の手洗いは、手についたウイルスを体に入れないために必要です。冬季は、流水で手洗いができる環境がない飲食店で、手づかみで物を食べるとウイルス性胃腸炎に感染するリスクを増します

 手に付着したウイルスを落とすために、石けんをつけて30秒こすり洗いをします。「ハッピーバースディ・トゥ・ユー」を2回歌うと約30秒です。お子さんにはぜひ下記サイトを見せてあげましょう。

 ・あわあわ手洗いのうた
 ・ユニセフ世界手洗いダンス

 便や吐しゃ物を処理するときは、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。汚染した場所は市販の塩素系漂白剤(ミルトン、ピューラックスなど)で消毒するとよいでしょう。塩素濃度5%の場合、500mlペットボトル1本に、ペットボトルのキャップ2杯分の漂白剤原液で希釈して使います(0.1%)

 カキなどの二枚貝の調理は、中心部まで十分に加熱しましょう(中心温度85℃で1分以上)。