カールツァイス

Touit 1.8/32

レンズマウント:富士フイルムXマウント、ソニーEマウント

発売日:2013年5月20日

実勢価格:8万9800円

 カールツァイス……その耽美な響きを持つドイツの光学メーカーは、浦賀沖に黒船がやってくるよりも前からレンズを作り続けてきた。写真史に残る名作を数多く生み出し、多くのファンを持つハッセルブラッドやローライフレックスも、カールツァイスのレンズ供給があったからこそ今日の名声があるといってよいだろう。

 そのカールツァイスはここ最近、日本メーカーとのライセンス生産でスチールカメラ用の交換レンズを展開してきた。ソニーは自社のカメラ専用のカールツァイスレンズを、いわばダブルネームのようなかたちで製造販売している。コシナは、さまざまなマウント用のカールツァイスレンズをライセンス生産している。

 今回紹介するのはカールツァイスレンズではあるが、ソニーでもコシナでもなく、カールツァイスが直接手掛けるミラーレス専用交換レンズだ。2012年9月にドイツで開催された写真機器の展示会「フォトキナ」で標準レンズ「Touit 1.8/32」と広角レンズ「Touit 2.8/12」が発表され、今年6月に発売された。まずは、Touit 1.8/32の方を紹介しよう。

 Touitシリーズには、富士フイルムのミラーレス一眼に対応したXマウント用と、ソニーのミラーレス一眼に対応したEマウント用が用意されている。Xマウント用には、Eマウント用にない絞りリングが用意されており、その操作性も含めてテストしてみかったので、Xマウント用を試用した(絞りリングがあるほうが楽しそう、ということもある)。

隅々までビシッと解像するあたりは、プラナーの面目躍如といったところだ(FUJIFILM X-M1使用、ISO200、1/90秒、F5.6)
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絞ったときのシャープさもいいが、絞りを開けたときの柔らかさも実に魅力的な描写といえる(FUJIFILM X-M1使用、ISO200、1/340秒、F2)
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レンズにはかなり厳しい光線状態だが、しっかりと描写している。あえてF22まで絞ったが、小絞りボケもほどほどに抑えられている(FUJIFILM X-M1使用、ISO200、1/500秒、F22)
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