中国では、数千円という手頃な価格でスマートウオッチが続々と登場している。全体の印象はどんぐりの背比べだが、中にはキラリと光るものもある。世界に先駆けて中国で盛り上がりそうなスマートウオッチを紹介しよう。

スマートウオッチが続々登場、しかも激安!

 中国ではスマートフォンが普及し、スマートテレビやセットトップボックスがマニアの間で人気となりつつある。さらに今秋あたりからはスマートウオッチが続々と登場しているようで、数は少ないながら秋葉原でも中国製スマートウオッチが出回りはじめた。スマートウオッチとしては、日本ではソニーのXperia用アクセサリーの「SmartWatch」や、サムスンの「Galaxy Gear」が知られているが、ソニーやサムスンのそれは1万円以上する。一方、中国の無名メーカーがリリースしている無数のAndroid搭載のスマートウオッチは、多くが1万円以下というお手頃価格だ。

スマートウオッチは、ショッピングサイト「淘宝網(TAOBAO)」で3000円程度から手に入る
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価格が安いせいか、1カ月に1店舗で500個以上売れる商品も
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香港や中国本土で開催されるデジモノ系の展示会でも、スマートウオッチが目立ちはじめた
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当然、iOSのユーザーインターフェースをまねた製品もある
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 多くの中小メーカーがスマートウオッチを作っているということは、独自技術は必要なく、部品も簡単に調達できるということを意味するが、それは台湾のチップメーカー「MediaTek(聯発科技)」のおかげ。過去にも有象無象のMP3プレーヤーや携帯電話、スマートフォンが中国でリリースされてきた背景には、このメーカーのチップ製品があった。

 ここ数カ月で発売されたスマートウオッチのスペックはどれも似通っている。1GHz程度のMediaTek製デュアルコアCPUを搭載し、2G(GSM)のSIMカードスロットが1つか2つ。200万画素程度のカメラに、QVGA(320×240)の液晶といったところだ。OSにはAndroid 4.0以降を搭載するものもあるが、スペック的には通話やテキストベースのアプリが何とか利用できそうなレベル。ソニーやサムスンの製品のようなスマートフォンの補助的デバイスではなく、超コンパクトなスマートフォンと言ったほうがいいだろう。

「スマートウオッチを買いたいか」というアンケートでは「会購買(買いたいと思う)」とした人が半数弱
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同アンケートでは、スマートウオッチを買うなら2000元(約3万2000円)以下がほとんどを占めた
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 中国の地下鉄やバスで見かけるスマートフォンユーザーは、多くがネット小説やニュースなどのテキストコンテンツを読んでいるか、メッセージアプリ「微信(Wechat)」を利用している。来年、本格的にスマートウオッチが普及するようになれば、地下鉄やバスでも腕をまくってスマートウオッチを眺める人たちが見られそうだ。また、中国以外の国々にも普及していくかもしれない。英国の調査会社のキャナリーズは、来年にはスマートウオッチの出荷台数が爆発的に増え、年間500万台に達すると予想している。