今回のお題は、オリンパスイメージングのミラーレス一眼「OM-D E-M1」だ。同社のミラーレス一眼ではフラッグシップとなる高性能モデルで、フォーサーズ規格を採用するデジタル一眼レフカメラ「E-5」の後継としても位置付けられている。発売前から予約が殺到したこともあり、高性能のズームレンズが付属するキットモデルは今なお入手困難な状況が続いているほどだ。これまでのフラッグシップ機「OM-D E-M5」と比べ、使用感の明らかな向上を評価している落合カメラマンだが、E-M5使いとしての悩みも感じているという。

 ここ数年、所有するマイクロフォーサーズのボディーやレンズの数が増え続けているのは、きっと歳を食ったせいだ。いや、ちょっと違うかな。でも、「いまだに伸びしろを感じさせる(登場するニューモデルに新たなアピールポイントが明確であることがまだまだ多い)」ところに、長い歴史を誇る一眼レフと同じ形態を採るデジカメにはない魅力を感じるのは、きっと過去にいろんなものを引きずってきているからだろうし、システムが「小さく軽くまとまる」という物理的な利点をことさら重用しようとする守りに入ったかのごとき姿勢も、勢いだけで駆け抜けてきたガラスの十代には考えられなかった落ち着きようではあるまいか。

 あのころ、モータードライブの付いたバカでかい一眼レフ2台に、広角の単焦点レンズとデッカイ望遠ズームを装着しているのが「プロっぽくてカッコ良い」なんて思っていたのだけど、いつの間にやら時代はクルリ。考えてみりゃ「プロっぽい」ってのも、もはやどのジャンルにおいてもカッコ良さの代名詞にはなり得ないワケで、大荷物をウエイトのようにぶら下げてあくせく写真を撮っているってのは、もうイケてないってコトなんだろうな。ナウなヤングは、きっともっと身軽に写真を楽しんでいるハズなのである。

オリンパスイメージングの「OM-D E-M1」。写真の12-40mm/F2.8の大口径ズームレンズが付属する「12-40mm F2.8 レンズキット」の実勢価格は22万円前後だが、レンズの生産が需要に追いつかないことから、ほとんどの販売店では発売開始直後から入荷待ちの状態が続いている
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 おっと、いかん。これではOM-D E-M1を褒めているのはジジイばかりといっているようなもの…いえいえ、決してそんなことはありません。実際にはE-M1、多くの写真愛好家がちゃーんと納得できる仕上がりになっている。これがOM-D E-M5を2台買いして使ってきた私のE-M1に対する第一印象だ。同時に、確実にAPS-C一眼レフの牙城を削りつつあるとも感じた。崩すにゃ至っていないけれど、E-M1がE-M5よりさらに幅広く、さらに快適に使えるカメラになっているのは確かだ。