(C) 2013「ハダカの美奈子」製作委員会
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 「誰が見るんだよっ!」と、そんな突っ込みを入れてみたくなるのが、この『ハダカの美奈子』だ。

 本作は、大家族に密着した人気番組「痛快! ビッグダディ」でおなじみのビッグダディの元妻で、離婚後は6人の子どもを育てるシングルマザーとなった美奈子が、自らの人生を綴った著書『ハダカの美奈子』を原作とした映画。

 今や“ビッグマミィ”として、ビッグダディをしのぐほどの注目を集める美奈子が、15歳で妊娠し、シンナー、覚醒剤、親からのDV、2度の離婚、元夫からのDVなど壮絶なこれまでの人生を綴った本書は、発売3カ月で累計23万部を売り上げるほどの人気作になった。

 ワイドショーでも引っ張りだこの美奈子が、原作のみならず女優としても出演している上に、元オセロの中島知子が美奈子役で主演しているとあって、いろいろな意味で話題の本作。それだけに「誰が見るんだよっ!」と思ったものの、実際に見てみると、これが想像以上にきちんとした作品に仕上がっているのだ。

 いったい、どんな映画に仕上がっているのか? その内容を見ていこう。

実は映画はフィクション! 美奈子と6人の子どもたちの10年後

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 まず伝えておきたいのが、この物語の設定が現在ではなく、今から10年後になっていること。これは「ハダカの美奈子」を原作としてはいるものの、美奈子と6人の子どもたちの10年後を描いたフィクションなのだ。

 始まりは、2013年4月にオンエアされた「痛快! ビッグダディ19」の別れのシーン。離婚してそれまで住んでいた小豆島を離れることになった美奈子と子どもたちが、大勢の人に見送られながら船に乗って旅立つシーンだ。

 次いで映画は10年後の美奈子ファミリーの現状を浮かび上がらせていく。6人いた子どもも、長男のシオン(菅谷哲也)が5年前に家出したまま帰らず、長女のノエル(平嶋夏海)は家を出て東京でグラビアアイドルをしているため、今も同居をしているのは4人のみ。

 介護施設で忙しく働く美奈子に代わって家事を切り盛りする次女のキララ(冨手麻妙)は自分が大学受験をしていいのか悩んでいるし、三女のライム(栗栖なつみ)は学校でいじめられているようだ。そうしたなか、東京でアイドルをやっていたノエルが、ある事情を抱えて突然家に戻り、シオンからは「今度、結婚することになりました」というメールが来る。10年が経ち、それぞれに問題を抱えるようになった子どもたちの姿と、同じような問題をかつて抱えていた美奈子の過去とがオーバーラップするような形で物語は展開していく。

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