ブルーインパルスはどうすれば撮影できるか

 話題のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は「T-4」というジェット練習機を使用した航空自衛隊の専門部隊で、年間20回ほど航空祭で展示飛行を行っている。DVDなどでその演技を見ることもできるが、やはり実際の演技を見ると迫力が違う。写真やビデオでその感動を残したいと思う人は多いだろう。

 この場合もどのような演技が行われるかを事前に知っておくと撮影が楽である。例えば「ファンブレイク」という間隔が1m以下の密集編隊で飛行する演技があるが、これは左後方から会場に進入してショーセンターを中心に旋回するような形で右後方に駆け抜ける。こうした全体の動き、飛行の流れを予め知っておいて、いつ何を撮影するかというイメージを固めておけば撮り逃すことも少なくなる。

ブルーインパルスの各種演技の中で最もフォトジェニックなファンブレイクという演技は、4機編隊の各間隔が1m以下。後方から進入して低空を高速で駆け抜けるので、予め撮影の準備をしていないとあっと言う間に通過してしまう
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 また大空に五角形の星を描く「スタークロス」や、ハートを矢が射抜く「キューピッド」を画面に収めようとすると、焦点距離が28mm前後のワイドレンズが必要になる。演技の順番に合わせてレンズを交換したり、複数のカメラを持ち替えたりといった準備が不可欠だ。またブルーインパルスの演技では白いスモークが効果的に使用される。背景が青空になる確率は50%程度なので、もしそうした機会に恵まれたら是非素晴らしい作品をものにして欲しい。

女性や子供に人気がある「キューピッド」演技。2機がスモークで描いたハートの、真ん中を別の機体が射抜くというもの。かなり大きなハートなので28mm以下の広角レンズでなくては全体を収めるのは難しい
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山 康博(やま やすひろ)
氏名写真歴38年。グライダーをはじめとするスポーツ航空やラジコン飛行機の写真を中心に活動中。日本学生航空連盟のグライダーカレンダーを毎年撮りおろしている。米国の航空専門誌「Aviation Week & Space Technology」主催の航空写真コンテストで日本人として初の入賞。国内外の航空雑誌に寄稿多数。