英国中で絶大な人気を誇る「カーネル」のペール・エール
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「ブリュードッグ」が経営するロンドン、カムデンタウンにあるビア・パブ
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 柑橘系やトロピカル系など豊かな香りとフレッシュなフレーバーを持ち、醸造家たちのこだわりを色濃く反映して製造される“クラフトビール”。米国に端を発した新しいビールの波は、ここ数年日本でも旋風を巻き起こし、ヨーロッパにおいても破竹の快進撃を繰り広げている。イタリアのクラフトビールは、昨今世界のビール通から熱い注目を集め、デンマークやノルウェーなどの北欧諸国からも新鮮なコンセプトを持った醸造所が続々と誕生しているほど。

 そしてここ英国、ロンドンにおいても、クラフトビール・ブームは、この街のビール市場を塗り替える勢いで進行中だ。

 新進気鋭のマイクロブルワリーは自らパブを経営しはじめ、それまで、生ぬるく味気のないカスク・エール(樽内で2次発酵が行われる、英国特有のビール)を平然と供していたごく普通のパブも、“クラフトビール”の看板を掲げて新しい客層の開拓に躍起になっている。また、世界中の醸造家たちに熱狂的に好まれ、クラフトビールの花形ともいえるインディア・ペール・エール(以降IPA)は、今では街のスーパーマーケットの棚にも並ぶようになり、一気にそのファンを広げている。

 ロンドンで今最も話題になっているマイクロブルワリー「カーネル」の創始者へのインタビューや、カリスマ・ブランドとして世界的に知られるスコットランドの「ブリュードッグ」がロンドンに構えるビア・パブのレポートを交え、今まさに旬を迎えているロンドンのクラフトビール・シーンを探る。

英国屈指の醸造所「マジック・ロック」が製造する、アルコール度数2.5%のIPA
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「クラフトビール・カンパニー」の冷蔵庫を埋める、世界各国のクラフトビール
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