「お風呂に浮かぶワイヤレス・ブルートゥース・スピーカー ウクア」オープン価格(市場参考価格は5000円前後)。パールホワイト、ピンクの2色がある。防水性能はJIS IPX6等級。「ライトをつけて使用すると癒やされる」などの声も(画像クリックで拡大)

 音楽をモバイル機器のアプリで聴くのが一般化し、アクティブスピーカー(アンプを内蔵したスピーカー)の中でも、置き場所を選ばないワイヤレススピーカーがよく売れている。なかでも人気が高いのが、バスタイムに使える、水がかかっても平気な防滴仕様のもの。山善(大阪市西区)が2013年2月1日に発売した、Bluetooth対応の水に浮かべるワイヤレススピーカー「ウクア」もその1つだ。

 山善オリジナルのAV機器ブランド「キュリオム」シリーズの1つとして発売され、売れ行きは好調。当初の年間販売計画数を2カ月で達成した。「発売は2月でバスルーム向けアイテムとしてはシーズンぎりぎりのタイミングだったが、よく売れたと自負している。夏場は風呂に入る回数が減るため苦戦したが、10月以降のこれからが本番」(山善 商品開発担当者)。

 同社は防滴仕様のワイヤレススピーカー・シリーズをこれまでも販売してきたが、ユーザーからは「洗面台や浴槽の縁にはシャンプーなどの洗面道具を置きたいので、置き場所に困る」という意見も多かった。そこでバスルームの中で最も広いスペース=浴槽の中でも使えるように、“完全防水仕様+フロート仕様”のワイヤレススピーカーを開発した。

 完全防水仕様にするのはもちろん大変だったが、水に浮かぶ形態にするのにも苦戦した。特に「まっすぐ浮かべるためのバランスと大きさ」に苦労した。本体サイズはハンガーリング部を除き幅が約110mm、奥行き約110mm、高さ約101mmだが、これより大きくても小さくても沈んでしまうそうだ。

 また「スピーカーに水が着くと音がこもる」という問題にも苦慮し、試作を重ねた。その甲斐あって購入者からは「音はモノラルだが、かなりパワフルな音量で再生できて十分に満足できた」「思ったよりも音質が良く、毎日のバスタイムが楽しくなった」「サイズからすれば音はとてもすばらしい」などの声が寄せられている。

(文/桑原 恵美子)