海の生き物を擬人化して生き生きと描いた、ディズニー/ピクサーのアニメーション映画『ファインディング・ニモ』。「魚にも親子の情愛や友情が存在するかも?」とまで考えてしまうほど、感情移入してしまう。国内だけで興行収入110億円の大ヒットを記録、さらに第76回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した。続編の『ファインディング・ドリー』も制作に入っており、2015年に公開されることが発表されている。

 主人公である「ニモ」のモデルはオーストラリア東部海域に生息するクマノミ(ペルクラ種)。日本でもカクレクマノミをはじめとするクマノミの仲間は、その住まいであるイソギンチャクと共に写真に収められるとあって、海中での撮影対象としても人気が高い。

クマノミを発見。最初はフラッシュを焚いてきれいなオレンジ色で撮ろうと思っていたが魚体が意外に黒かったので、自然光を生かして下からレフを当てて撮影(60mm・静岡県南伊豆町)
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 とはいえ、映画にはニモ以外にも多くの魚が登場する。母なる海は、地球上に生息する生物最大のシロナガスクジラから、海中生物で最小と言われるスタウト・インファントフィッシュ(体長7mmくらい)まで、はたまたサンゴやイソギンチャクやナマコやクラゲなど、多種多様な生き物が棲む場所だ。今回は、素潜りで見つけた生き物を魅力的に撮るコツを、水中フォトグラファーの野口智弘さんに聞いた。

小魚の群れを逆光で、身体が透けて見えるように狙った(28mm・沖縄県慶良間諸島)
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■使用機材
Nikon D300(ハウジングは『SEA & SEA』製)
■レンズ
AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
Ai Nikkor 28mm f/2.8S
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED