ちょっとしたコツで水中でもモデルをきれいに撮れる。クマノミとモデルがストロボからの距離が同じになるよう、撮影位置を決め、クマノミのオレンジ、人物の肌の色が出るよう、強めの光を当てた
[画像のクリックで拡大表示]

 ディズニー映画『リトル・マーメイド』では、美しい声と美しい姿を持った恋する人魚、アリエルが、実に気持ち良さそうに水中を泳いでいる。岩に腰掛け、魚と語らっている姿も印象的だ。水の中を人魚のように泳いだり、普段から水中で生きているかのように楽しく遊んでいる写真を撮ることはできるのだろうか? 

 実はちょっとしたコツを押さえるだけで、素潜りで遊んでいる写真がグッと生き生きとしたものになる。水中でのモデル撮影のポイントを、長きにわたり素潜りでの撮影を続けるフォトグラファー、野口智弘さんに聞いた。

 今回、撮影のために選んだのは、静岡県南伊豆町のヒリゾ浜。石廊崎と中木の境にあり、透明度が高いことで知られている。エダサンゴが群生しており、南国の季節回遊魚や大物の回遊魚も出没するため、スノーケリングには絶好のポイントだ。

モデルの少し下から、水面とバブルリング[注]が写るように撮影位置を調整。逆光を生かし、カメラ側からは人物の身体が肌色にならないくらいの弱い光を当てた
[画像のクリックで拡大表示]
[注] バブルリングは水中で気泡がリング状になったもの。今回のモデルさんは口から、そっと空気を吐き出してバブルリングを作る達人でした