今回がスタートとなる新連載「つのはず誠のヒットチャートからヒット曲は探せるか!?」。この連載では、CDセールスにもとづいたヒットチャートから、ヒット曲を見つけ出そうという主旨で書いていきます。まずは第1回ということで、連載について説明してみますね。

ヒットチャートは“オワコン”なの?

 昨今、CDのヒットランキング(主にオリコンチャートですが)は、AKB48に代表される女性グループや、K-POPなど、アイドルグループが花盛りです。

 発売週までに握手券付きイベントや多種類販売を駆使して、予約販売や即売を重ねTOP10入りするものの局所的なヒットに終わってしまい、翌週にはTOP10はおろか、TOP100(100位ですよ、100位!)圏外になってしまうグループまで現れるようになりました(ちなみにAKB48やSKE48は必ず2週以上TOP10入りしており、実際長く売れています)。その様子から、業界内外を問わず「ヒットチャートはオワコン(終わったコンテンツ)」とささやかれることも多くなってきました。

 確かに、そういった特殊事情によるヒット現象がチャートを占めるようになったとは思いますが、チャートを“無意味”だと見なされることは、1978年にテレビ番組「ザ・ベストテン」の放送が開始されて以降、ランキングによって、そのヒット傾向、ひいてはその時代の空気を感じ取ってきたチャートオタク歴35年の私にとっては、とても寂しいことなのです。

 そこで、ヒットチャートにこだわってヒット曲をご紹介したいと一念発起(!?)しました。

 ただし、1つのシングルのうち、できるだけそのシングルの「購入人数」に近いものを指標とするために、音楽・映像ソフトの市場情報を提供する「サウンドスキャンジャパン」の品番別セールスの中から、最も売れている1種類の売り上げ枚数を「得点」として、各曲のヒットを表してみました。無論、これでは“限定盤”(DVD付き、豪華パッケージなど)などと“通常盤”を重複して買う人がいないケースでも、また限定盤A、B、Cのうち1枚だけを選んで買うようなケースでも、最もセールスの高い1種類しかカウントしないため「購入人数」を過小評価してしまう弊害もあるのですが、ここでは、何種類もまとめて購入するというコアファンも、1種類しかないCDを1枚購入するファンも“1人”と数えて得点化することを優先しました。

 また、サウンドスキャンのデータを使うことで、限定サイトやイベント会場、一部のショップのみで売られている商品は対象外となっています。具体的には、“AKB48グループ”の個別握手券付きのCDや、“EXILEグループ”などのダウンロード権付きのミュージックカードが対象外となってしまうため、オリコン実売のうち半分以上を見落としてしまうという大きなハンデを背負うことになります。また、多種類販売のCDは、ここでは不利になってしまいます。しかしこの連載では、ヒット曲とは“全国のショップや一般的な通販サイトで、くまなく売れているもの”を表すものという視点を持ち、見えないものが見えてくるチャートにしていこう……という試みをしていきます(念のためですが、日本全体での総売り上げを集計するシステムとしては、オリコンは日本一だと私自身は理解しています!)。

 というわけで、前置きが長くなりましたが、そうやって出したのが今回のチャートです。