印象的なポートレートを撮るのに必要なのは二つ。モデルとのコミュニケーションとフットワークだ
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 人物を撮影するポートレート撮影にプロ・カメラマンは、35ミリ換算で85ミリ程度の中望遠レンズを使うことが多い。なぜかというと広角レンズと違ってモデルが歪まず、背景がきれいにボケるし、モデルに緊張感を与えない程よい距離感で撮影できるからだ。

 一方でiPhoneはどうだろうか。撮影した写真のEXIF情報(撮影時の各種情報を収録したデータ)を見てみるとiPhone 5の場合、35ミリ換算で33ミリと広角側になっている。セオリーからいうとポートレート撮影に向かない画角だ。一般的には、画像に歪みが出やすい広角レンズでポートレート撮影はあまりしないのである。

 しかしスマートフォンなら歪みが少なく優秀なレンズと、おそらくデジタル補正されている画像の素性がいいので、女性のポートレートを撮影しても不自然に仕上がることが少なく感じる。デジタルズームを使えば仕上がりに変化をつけたバリエーションカットを撮ることができるが、画質が低下するので私はよほどのことがない限り使わないようにしている。