1990年代後半に大流行したタピオカドリンクが今また脚光を浴びている。台湾の人気カフェチェーンで“タピオカミルクティー発祥の店”としても有名な「春水堂(チュンスイタン)」の海外1号店が2013年7月27日に代官山にオープンし、人気を呼んでいるのだ。

 台湾旅行で春水堂に訪れ、熱烈なファンになった人は日本にも多い。しかし同店は独自の味を守るため、世界中から出店のオファーが殺到しているにもかかわらず、海外店を出さないことで知られていた。そのため、日本に1号店がオープンするという情報がネットで流れると、待ち望んでいたファンの間で大騒ぎに。オープン日には「台湾に行くより近い」とばかりに北海道、大阪、広島からも熱烈なファンが駆けつけ、開店時刻の3時間前から約140人の行列ができ、開店から2時間でタピオカ商品が売り切れになってしまったほど。

 開店から1カ月たった現在も勢いは衰えない。多い日で1日に800人の来店があり、ピーク時には注文を受けてから商品を渡すまでに30分待ちということも珍しくない。約7割の人が注文するのが看板商品である「タピオカミルクティー」だ。

 しかし同店を訪れ、メニューを開いてみると意外なことに気づく。「タピオカドリンクの店」というイメージが強かったのだが、17種類あるドリンクメニューのうち、タピオカを使っているのは4種類のみ。同店を運営しているオアシスティーラウンジ(渋谷区)の関谷有三代表によると、「タピオカドリンクの専門店と誤解されることが多いが、タピオカドリンクはあくまでも中国茶のアレンジメニューのひとつ」だという。

「春水堂(チュンスイタン)」の場所は代官山駅西口から徒歩1分。緑に囲まれたロケーション。店名は、「古くから伝わるお茶文化を春の川のせせらぎのように細くとも絶えぬよう伝えていきたい」という願いから付けられている
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看板商品の「タピオカミルクティー」(店内430円/テイクアウト400円)。来店者の7割が注文する
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17種類のドリンクメニューのうち、タピオカを使用しているのはわずか4種類
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