ポイントプログラムが充実し始めた理由

 ポイントプログラムが、現在のように充実し始めたのは、ある年会費の高いカード会社による発見がきっかけだ。

 元々、年間の利用金額に応じておしゃれなキッチン用品や陶磁器、ちょっとしたファッションアイテムなど好きなグッズをカタログの中から選んで交換できるというのがクレジットカードのポイントプログラムだった。

 ほとんどのクレジットカード会社の基本カードについて、ポイント還元額を計算すると0.4~0.5%程度というのが相場である。

 その中で、ある年会費の高いクレジットカード会社が、ちょっとした追加金額でポイントをマイルと交換できるプログラムを始めたところ、それがカードの利用額向上にも、継続率向上にも、結構な寄与をしていることが判明した。

 カードの所有者に(聞き方はもっとおだやかだが)こんな質問をする。

 「なぜ、うちのような年会費の高いカードを使い続けてくれているのですか?」

 すると、その理由にポイントプログラムが必ず登場するのだ。そして、そのようなカードの場合、実際にポイントを交換するアイテムの3分の1以上は、マイルのような(カード会員にとって還元率の高い)トラベル関連が選ばれている。

 その結果、マイルはクレジットカードの利用促進に効く鉄板アイテムであるということがわかってきて、それにより、カード各社が航空会社と提携して、年会費1万円程度でマイルの還元率1%程度のカードを発行したり、初級者向けに会費無料でマイル還元率0.5%程度のカードを発行したりという行動に出るようになったのだ。

 世の中にはどうやら、「得られたポイントは全部マイルにしてほしい」という消費者が3分の1程度は存在するようで、そのような消費者に対しては、2013年現在でもマイル提携カード、ないしはマイルとの交換プログラムが利用促進と継続率向上の両面で最も役立つと、カード会社の側は考えているようである。

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 ここからの話は、そうではない3分の2の消費者の皆さんのためにある。

 マイルが欲しいわけではない消費者の場合、普通のクレジットカードを使っていてもポイントの還元率はせいぜい0.5%になるはずだ。ところが最近、もっと還元率が高いクレジットカードが多数見受けられるようになってきた。

 細かく調べたい方は専門のクレジットカード比較サイトをご覧いただくとして、ものすごくシンプルにこの潮流を理解したい方は、以下の3つのカードを比較すればいい。

 1 楽天カード(年会費無料、楽天ポイント1%還元)
 2 リーダーズカード(年会費2625円、アマゾン限定デポジット1.8%還元)
 3 リクルートプラスカード(年会費2100円、リクルートポイント2%還元)

 つまり、最近のクレジットカードの高ポイント還元競争をけん引しているのは、実は楽天市場、アマゾンドットコム、リクルートの3大ECプレイヤーで、その「代理戦争」(後述)になっているのである。