CHABARAのメインテナントの日本百貨店内。ほかにイベントスペースもあり、生産者からおいしい食べ方を聞ける催しなど、随時開催
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「CHABARA AKI-OKA MARCHE」
所在地/東京都千代田区神田練塀町8-2
(営)11~20時 (休)無休
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 東京・秋葉原駅近くの高架下を利用したちょっと賑やかな商業施設が7月5日にオープンした。“日本の食 いいもの逸品市場”と銘打つ食品街「CHABARA AKI-OKA MARCHE」だ。CHABARA(ちゃばら)はやっちゃば(市場)と秋葉原をかけ合わせた造語。秋葉原というと電器の街のイメージだが、もともとは1989年まで神田青果市場があった食の街でもあり、日本の食文化の発信地を目指す施設だ。

 1000㎡の売り場には、鎌倉で人気の精進料理教室が初出店する「こまきしょくどう―鎌倉不識庵―」、注文ごとに生豆から焙煎する東京の「やなか珈琲店」がテナントとして入るが、ローカルの食品・食材の絶品を取りそろえる「日本百貨店しょくひんかん」がその大部分を占める。

 しょくひんかんは、北海道から九州・沖縄まで、都道府県別に食品や食材が置かれた大小コーナーをジャンルもエリアも関係なくランダムに配置する。どこに何があるのか、少々わかりづらいのだが、コーナーを曲がると今まで知らなかった逸品に出合える面白さがあって、市場に迷い込んだようなわくわく感を味わえる。

 ローカルの食というと、自治体のアンテナショップなどでも人気だが、「たくさん並べるのではなく、おいしいものだけを厳選した」と同社。実際にその“おいしいもの”をセレクトしたのが、社長の鈴木正晴氏だ。自治体から紹介されたものもあるが、鈴木社長自身が全国を回って取り引きを決めたものも多いという。「逸品であることはもちろん、作っている人を見て選びました」と鈴木社長。CHABARAに集めた食の作り手たちは60社を超え、売れない二番茶を紅茶の茶葉に変身させた高知の商社マン、千葉・柏の農家の生産物に惚れて販売を請け負った若手起業家など、多士済々。地方でおいしいもの、新しいものを世の中に出していこうと言う想いが強い人たちばかり。「彼らを紹介する場であり、彼らが新しい食を発信する場でもある」と話す。

 CHABARA全体をプロデュースするのは、ジェイアール東日本開発だ。2010年末にものづくりの街を志向してオープンさせた「2K540 AKI-OKA ARTISAN」に続く、秋葉原駅と御徒町駅高架下開発の第二弾がCHABARAだ。2K540は秋葉原と御徒町への流れを作る、クリエイターと企業や消費者と結ぶなどがコンセプトだったが、CHABARAも食の作り手と企業や消費者と結ぶ場を目指すという。同社では、隣接地にローカルの飲食店を集めた施設も検討している。

 オープン3日間は、そんな食の作り手たちが接客に当たっているコーナーも多い。オープンイベントも予定されており、“食の街”秋葉原に出掛けてみてはいかがか。

人気精進料理の鎌倉不識庵が出店したのが「こまきしょくどうー鎌倉不識庵ー」メニューは食事950円や甘味800円などで、ワークショップや料理教室も開催する予定だ
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数十種類のコーヒーを生豆から焙煎する東京ローカルのコーヒー専門店「やなか珈琲店」。喫茶のほか、豆の焙煎・販売も行う。スペシャルな「本日のぺーパードリップ」は420円
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