台北市政府と自転車メーカー「GIANT」との協業レンタサイクル事業「YouBike微笑單車」
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自転車のボディーにはディスプレイ広告が施され、時折企業のキャンペーンも行われている。2013年6月は台湾のローカル銀行の広告
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 台北市を歩いていると、黄色スマイル印の自転車に乗っている人をよく見かける。これは台北市政府と、台湾が世界に誇る自転車メーカー「GIANT(中国語名:捷安特)」との協業レンタサイクル事業「YouBike微笑單車」だ。

 半年ほど前は、休日に利用している人をちらりと見かける程度だったのが、現在は出勤時に利用している人が急増、すっかり街の風景の一部となった。

 台湾で近年広がる健康ブームにうまく乗ったのか? はたまた自転車やランニングの流行が追い風となったのか――。気になる成功の鍵を探ってみると、この事業にかける並々ならぬこだわりが見えてきた。

 取材に応じてくれたGIANTのYouBike事業部 張文欣さんによると、2013年5月現在、台北市の人口が268万296人であるのに対し、同月のYouBike会員数は45万1982名。2009年のプロジェクト開始時から2012年までは1%にも満たなかった普及率が、この1年未満で約17%にまで達したという。

YouBike会員数の変化。1年未満で利用者が急増しているのがわかる(GIANT調べ)
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 YouBikeがここまで普及した理由のひとつが、利用しやすさの追求といえるだろう。YouBikeはどこで借りてどこで返却してもよい。駅や公園など、人が集まる交通の要にはほとんどといっていいほど拠点が設けられ、現在も増え続けており、2013年6月時点で台北市内に68カ所ある。

 レンタル料も30分ごとに10台湾ドル(約33円。2013年7月1日現在)と大変リーズナブル。2013年12月までは、行政院の環境保護署からの補助で、レンタルしてから最初の30分以内は無料となっており、利用者に大変好評だ。

 YouBikeのWebサイトやアプリも開発されていて、現在地付近の拠点や各拠点に自転車がどのくらい残っているのかもチェックできる。

アプリで現在地付近の拠点や各拠点に自転車がどのくらい残っているかもチェックできる
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