2013年5月22日、日本能率協会マネジメントセンターが1949年から展開する基幹ブランド「能率手帳」の名称を「NOLTY」に変更すると発表。大きな反響を呼んだ。日本最大の手帳ブランドの一つであり、長く使い続けているファンも多い能率手帳という名称がなくなるのだから、当然だろう。発表会の会場でもどよめきがしばらく止まなかったほどだ。

 発表会で同社の長谷川隆社長は従来の能率手帳の役割であった「仕事、スピード、効率」に加えて「人生、豊かさ」といったキーワードを提示。能率手帳の新しい役割として「ビジネスパーソンから全ての人へ。時間管理に加えて成長を支援したい」と発表した。その第一歩がブランド名の変更というわけだ。

 「New Style(新しいスタイル)」「Original(そしてたったひとつの存在で)」「Life Time(ずっと毎日)」「Your Will(あなたの想いを叶えたい)」の頭文字を並べた「NOLTY(ノルティ)」が新しいブランド名の由来。上記の意味合いのほか、能率手帳という言葉を柔らかく表現した部分もあると思われるが、それについての言及はなかった。

 また、変更は名前だけではない。技術と品質を高めるため、製本工場を完全子会社化。また、244の観点から手帳の品質、機能を見直し、133種類の全アイテムを改良。そのうち12アイテムは新しく開発した手帳用紙を採用すると発表した。

日本能率協会マネジメントセンターは2013年5月22日、長谷川隆社長が「能率手帳」から「NOLTY」へのブランド名変更を発表。この時点ではまだ具体的な商品の発表はなかった
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変わったのは帯のデザインとロゴだけ!?

 そのNOLTYブランド初の商品展示会が2013年6月11、12日に開催された。カバーされてないフォーマットや判型はないと思えるほどたくさんのアイテムを用意されていた。ただNOLTYの手帳は能率手帳から大きくは変わっていない。これは長期の愛用者が多く、能率手帳のフォーマットに惚れ込んでいるユーザーが多いからだ。価格もほとんどのアイテムで従来通りのままとなっている。

 変化は(1)ノートページを従来の横罫から発想支援に役立つ方眼罫に変えたこと、(2)12月最終週からの始まりだったものを12月1日始まりに変更し、購入者がすぐ使い始められるようにしたこと、(3)1年を見返せる年間予定表を用意したうえ、各ページの上方欄外に罫線を入れてその週の目標などを書き込めるようにしたこと、(4)表紙デザインをシンプルに年次のみにしたこと、という4つだ。

 最も大きな変化は帯のデザイン変更とそこに書かれた「NOLTY」の文字だろう。ただし数年は従来ユーザーのために能率手帳の文字も並記するという。また、どこの文具店に聞いても売り上げナンバーワンとして紹介される「能率手帳GOLD」はNOLTYブランドの能率手帳GOLDとして販売される。さすがにこの商品名は変えられなかったのだろう。

2013年6月11、12日の展示会にはNOLTYと名前を変えた手帳がずらりと並んだ。ただし今回は全く新しい製品はなく、従来のラインアップの改良のみ
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表紙から「能率手帳」の文字が消え、年次の箔押しのみのシンプルなデザインに。文字の書体は中で使われている書体に合わせてある。帯は「NOLTY」と「能率手帳」の両方が書かれている
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手帳界のロングセラーにしてベストセラーの「能率手帳GOLD」はNOLTYブランドのなかで継続。表紙からは能率手帳の文字が消えた
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能率カレンダーは家族の予定管理ができる「PAGEMカレンダー」と見やすさや書きやすさ、使いやすさに特化した「NOLTYカレンダー」の2ブランドになった
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