前回はヘッドホン専門店、e☆イヤホンの岡田氏にヘッドホンのトレンドや選び方などを伺った。その続きは次回以降に譲るとして、今回は2013年5月11日に開催された「春のヘッドフォン祭 2013」の模様を紹介していこう。

 「ヘッドフォン祭」はAV機器やヘッドホンなどを販売するフジヤエービックが主催するオーディオ展示会だ。オーディオ・ビジュアル関連の展示会は数多いが、ヘッドフォン祭は20代~30代の若年層が比較的多いのが特徴となっている。

 世界中の有名メーカーのイヤホン・ヘッドホンが一堂に会し、試聴や購入ができる。そのほか、新製品発表会やミュージシャンのライブなども行われるため、多くの音楽ファンに人気となっている。展示会の様子や、その中から筆者が気になった製品をいくつか紹介していこう。

東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で2013年5月11日に開催された「春のヘッドフォン祭 2013」の様子。前回の「秋のヘッドフォン祭 2012」は2日間の開催だったが、今回は1日だけの開催となった
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 ヘッドフォン祭は注目メーカーが国内で初めてお披露目する新製品発表会も行われるため、毎回ヘッドホン好きのオーディオファンが多数集まる。

 ほとんどの人がiPodやiPhoneをはじめとするオーディオプレーヤーに加え、ヘッドホンアンプやD/Aコンバーター(iPhoneなどのデジタル出力をアナログ信号に変換する機器。DACと呼ぶ)などを持って参加している。ヘッドホンアンプやDAC、各種アクセサリーなども出展しているので、お気に入りのヘッドホンを肩にかけて参加している人も多い。

 数万円以上や10万円を超える超高級モデルの試聴にも多数のファンが行列を作っていた。実際に1万円以上の高級イヤホン・ヘッドホンの市場シェアは右肩上がりで伸びており、その人気を支えるファンの熱気が感じられた。

 スピーカーシステムを使って音楽をより高音質で楽しみたいと考えた場合、10万円や20万円の予算はいわばエントリークラスになる。しかしヘッドホンなら10万円もあれば、ヘッドホンアンプなどを含めてかなりの高級モデルが手に入る。10万円、20万円というとかなりの金額にはなるが、好みのオーディオが持ち歩けることを考えると、決して悪くない投資ということになるのだろう。

完実電気のブースでは、Shureが2013年7月中旬に発売する「SE846」(予想実勢価格12万円前後)の試聴に多数のファンが列をなしていた
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タイムロードのブースでは、ULTRASONEのフラッグシップ機「edition 12」の試聴が行われた。edition 12は6月下旬発売予定で、標準価格は19万5300円
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KEFのブースでは、同社初となるヘッドホン「M500」(標準価格3万6750円)とイヤホン「M200」(同2万4150円)がお披露目され、こちらも多数のファンが並んでいた
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ティアックが開催したbeyerdynamicの新製品発表会の模様。独beyerdynamic社CEOのWolfgang Luckhardt氏が登壇し、新製品を解説。会場はオーディオファンの熱気であふれていた
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ティアックが2013年末に発売を予定しているbeyerdynamicのプロ向けスタジオヘッドホン「Custom One Studio」。価格は従来のCustom One Proと同程度とのことだ。別売のヘッドセット用マイクを装着できるようになっている
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「ヘッドフォン祭」というイベントながら、オーディオの試聴会も開催された。写真はネットワークプレーヤー試聴会の様子。オーディオ評論家の角田郁雄氏がネットワークプレーヤーの魅力やPCオーディオの楽しみ方、機器の選び方などを解説した。ヘッドフォン祭の展示ブースに比べて、比較的年配層を中心に集まっていたのが特徴的だった
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