「切干し大根茶」は、30包のティーパック入りで1980円。大手通販サイトなどで販売中だ。マクロビオティックを実践するヘルシー志向の人たちにも評判がいい
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 健康ブームが続くなか、「ごぼう茶」などお茶が脚光を浴びている。最近は“健康茶”といったカテゴリーでコーナー展開をしている店も少なくない。そんななか、漢方・健康食品メーカーのシンギー(東京都千代田区)が、2013年3月16日に発売した「切干し大根茶」を発売1カ月で約5000個出荷し、注目を集めている。

 切干し大根といえば、千切りした大根を天日に干すことでカルシウム・ビタミン・鉄といった栄養を凝縮させた、昔ながらの保存食品。さらに食物繊維が豊富なので、お腹のリズムに不安があったり、外食が多く脂肪を過剰摂取しがちな現代人の強い味方でもある。

 しかし煮物などを作るのが面倒だという人も少なくない。そんななかシンギーでは、手軽に直接お湯を注いで飲んだり、自家製で切干し大根茶を作る健康志向の人が増えているという調査結果を得た。 「お湯に多くの栄養素が溶け出るお茶にすれば、栄養を余すこともなく手軽に摂取できる」と、商品化に踏み切ったという。

 味や保存性を考えて焙煎することでおいしく飲めるように開発。切干し大根は大量の糖分を含むため、通常の焙煎方法では焦げついて苦味が出てしまうので、焙煎時間と温度コントロールを検討し、香ばしい風味とさっぱりとした喉ごしに仕上げたという。

 原料には、徳島県吉野川沿いにある農場が土壌管理と低農薬で育てた大根のみを使用。添加物不使用、カフェインフリーなので子供はもちろん、就寝前にも安心して飲める。お湯を注ぐだけというのも簡単でいい。「ティーパックを破いてご飯にふりかけるなど、中身を食べるのもおすすめです」と、同社の企画担当者は話す。

 社内では、新しい取り組みだったこともあり、「最初は月1000個も売れれば十分」と目標を定めていた。しかし発売1カ月でその5倍の注文があり、年間目標販売数の4分の1をまたたく間に達成。同社の予想を上回る注文に、一時は欠品状態に。急きょ、追加で生産したが、現在も品薄状態が続いているという。同社では、この好評を受け、今後も「食べるお茶」をシリーズ化していく予定だ。

(文/梶 里佳子)