「ホイップアイス」158円(170ml)(画像クリックで拡大)

 2011年にローソンと江崎グリコが共同開発し数量限定で発売したところ、わずか1週間で完売した「ホイップアイス」。ホイップクリームの食感とアイスクリームのコクが同時に楽しめるとあって、多くのファンが誕生。長らく再発売が待たれていたが、全国規模の生産・供給体制がやっと整い、一般店舗でも通年販売されることになった。

 一足早く2013年3月5日からローソンで先行発売を開始したところ、「1週間で完売した2011年を上まわるペースでスタートを切っている」(江崎グリコ グループ広報部 中原修氏)。3月25日からは、一般店舗でも販売中だ。

 拡大を続けるチルドデザート市場(特にコンビニエンスストア市場)で、特に目立つのは、「生クリーム」「ホイップクリーム」といった素材がキーワードになっている商品。食感では「ふわふわ」、味覚では「クリーミー」といった、生クリームやホイップを連想させる言葉がついた商品が人気を呼んでいる。そこで同社では、そうしたヒット要素をすべて盛り込んだ商品を企画。チルドデザートの中心的な素材であるホイップクリームのような食感の新しいアイスクリームの開発に取り組んだ。

 しかし一般的に、クリームの空気含有量を多くして口当たりを軽くすると、風味が弱まりインパクトに欠けたぼんやりとした味になりがち。「ホイップアイス」は脂肪含有量を多くすることで、滑らかな油脂の口どけ感が同時に味わえるように工夫した。さらに脂肪含有量が多いと粘度が上がり、ふんわりした食感が失われがちになるという問題は、原料の投入順序や投入方法の工夫でクリアした。

 同社では単独で食べるだけでなくパンに塗ったり、フルーツにトッピングしたり、食べ方の自由なアレンジを提案している。ネット上では「どら焼きなどの和菓子に塗っても合う」「ポテトチップ、塩せんべいなどの塩味のスナックに塗ってもいい」という声のほか、「意外に白いご飯に合う」という声もある。「新食感が評価されたことのほかに、“アレンジ食べ”の提案により新しい食べ方がクチコミで広がって、食シーンの拡大につながったこともヒットの要因では」(中原氏)。

(文/桑原 恵美子)