「手軽に写真が撮れるコンパクトデジタルカメラ(以下・コンデジ)」と「本格的な高画質画像を記録できるデジタル一眼レフカメラ(以下・一眼レフ)という棲み分けが続いていたデジタルカメラの世界に、2008年から登場したのがミラーレス一眼カメラ(以下・ミラーレス一眼)。光学ファインダーのためのプリズムやミラーをなくすことで一眼レフより小型・軽量化でき、しかし一眼レフと同等の撮像素子によって高い画質で記録できるという、コンデジと一眼レフの“良いとこ取り”が人気を博している。調査会社BCNの調べによると、一眼レフとミラーレス一眼からなる「レンズ交換型デジタルカメラ市場」で2012年1月、ミラーレス一眼の販売台数が初めて5割を突破(52.2%)した。人気に比例するように、最近では機種も急増している。  普及期に入ったミラーレス一眼を、消費者はどういう思いで、どのような使い方をしているのだろうか? また、複数の種類のデジカメを持つユーザーは、どのように使い分けをしているのか? 調査では、ミラーレス一眼の利用状況や満足度、今後の購入意向、そして代表的な現行8機種に対してのイメージなどを尋ねた。日経BPコンサルティングの調査モニター9,487人から寄せられた2012年12月のデータを紹介する。

日経BPコンサルティング 須田昭久

ミラーレス一眼所有者は少数派。相対的に若い世代で多い

 調査の結果、ミラーレス一眼を持っているのは回答者全体のうちの7.5%で、コンデジの84.5%、一眼レフの22.1%、「どれも持っていない」の11.9%のいずれも下回った(複数回答)。しかし一般消費者向けのデジタル一眼レフが登場したのが2000年、ミラーレス一眼の登場が2008年であることを考えると、ミラーレス一眼の普及速度は決して遅くはない。

 この3タイプのデジカメのいずれも持っていない人が、11.9%もいるのは意外な気もするが、最近は優れたカメラ機能を持つ携帯電話やスマートフォン(スマホ)が普及していることが影響しているのだろう。

 年齢別に3タイプのカメラの所有率を見ると、一眼レフの所有率が最も高かったのが60歳以上の26.1%、最も低かったのが29歳以下の17.2%。一方ミラーレス一眼の場合は、最も高かったのが29歳以下の11.2%、最も低かったのが40~49歳の6.5%だった。

●年代別の各タイプのカメラの所有率
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