痛ネイルの例。この絵柄の場合、2時間30分ほどで完成(1000円/10分で約1万5千円程度\+消費税)。キャラクターのリクエストが多いアニメ作品ベスト3は、「新世紀エヴァンゲリオン」「JOJOの奇妙な冒険」「黒子のバスケ」とのこと(画像クリックで拡大)

 車のボディにアニメやゲームのキャラクタ―を描いた「痛車」(イタシャ)にはじまり、「痛判」、「痛カーテン」などの“痛”グッズが人気を集めている。そんな流行が、ついにネイルアートにも飛び火。2012年12月1日、ドン・キホーテ秋葉原店1Fに痛ネイル専門店「痛color’s yellow」がオープンした。開店早々から人気を集め、1週間先まで予約が埋まっている状態。「出店を急に決めて十分な宣伝ができなかったことを考えると、予想以上の反響で驚いている」(同社広報担当者)とのことだ。

 描いてもらいたいキャラクターなどの画像を持参すれば、基本的にどんなものでもネイルアートにしてくれるという。料金は時間制で10分当り1000円+消費税。絵柄の細かさ、複雑さにもよるが、細かいキャラクターで30~40分、ロゴなどシンプルなもので10~20分。基本を普通のネイルにし、1枚だけ痛ネイルにすることも可能だ。

 同店はデザインプロダクション業務などを行うAge Global Networksが運営するネイルサロン「color’s(カラーズ)」の4軒目。他店舗でもリクエストにより痛ネイルの注文に応じていたが、痛ネイルを主力にしたのは同店が初という。出店のきっかけは、2012年夏頃から、「キャラクターを描いてほしい」というオーダーが増えていたこと。写真家の蜷川実花さんやタレントの中川翔子さんが同店で施術したキャラクターネイルをブログに書いたことでも話題を呼び、ドン・キホーテ秋葉原店から出店のオファーがあった。その際、「せっかくアニメファンの多い秋葉原にお店を出すなら」ということで、痛ネイルの専門店という業態での出店を決めた。

 利用者が見本として持参する資料はバラエティーに富んでいて、アニメに詳しいスタッフでさえ初めて見るキャラクターも多い。中には到底爪には収まりそうもないスケールの絵柄もあり、そうした場合はどのように爪の大きさにおさめるかがネイリストの腕の見せどころだそうだ。美大卒など絵が得意なスタッフを揃え、絵のクオリティーには自信を持っているという。初めて利用した人は「ここまで描いてもらえるとは思わなかった」と感激することが多いそうだ。「注文通りの絵柄を描くのは痛ネイルとして当然のことだが、作品の世界観の再現や、ネイルとして完成度の高いデザインを提案することを心がけている」(広報担当者)。「爪は常に自分に見えているので、好きなキャラクターなどが描いてあると日常生活の活力になる」という声もある。

(文/桑原恵美子)