バンコクから日本へ戻る飛行機内にて。

平山「今回の取材では、バンコクの街が明らかにキレイになっていたことが一番の驚きでした! 大学時代に貧乏旅行をしていた私にとって、バンコクはキレイな街のイメージは皆無だったんで」

品田「ねぇ、東京と変わらない感覚で楽しめたよね。中心街はファッションビルが立ち並んでいて、おしゃれなレストランに、高層ホテルの屋上にはルーフトップバー。中心街を少し離れて『トンロー』(中心街から数キロ東に行ったスクンビット通りソイ55にあたる最近のオシャレスポット)まで行けば、落ち着いていてハイソな一軒家カフェや一軒家エステがあってね」

平山「チャオプラヤ川沿いからライトアップされた寺院『ワット・アルン』を望めるイタリアンレストランの雰囲気の良さといったらもう! バックパッカーの聖地といわれ汚かったカオサン通りもバーやカフェで洗練されていて、欧米人がカジュアルに楽しむ場所と化していました。もうリュックを背負った汚い格好では行けない(笑)」

品田「これはアジア全体にいえることだけど都市化、高級化が進み、現地に暮らす人たちは上質、高級志向が高まっている」

平山「すごかったのは、バンコクでは有名なクラブエリア「RCA」(ロイヤル・シティ・アベニュー)。サイアムからタクシーで15~20分ぐらいのところにあって、全長1キロほどの通りの両側にパブやバー、クラブが並んでいます。私が行った土曜の夜は、若いタイ人男女、欧米人の男女が溢れるほどに集まり、陽気に飲んで踊ってました。

品田「今、東京の夜にそんなに盛り上がっている場所ないよ(笑)」

平山「私が入ったクラブの場合、入場料は1ドリンクで300B(900円)。屋台のごはんが30Bぐらいで食べられることを考えると、けっこう高いと思うんですけどね」

品田「金額も世界レベルに追いついてきているね」

平山「タイの女の子たちは総じてストレートのロングヘアーに、ピタピタのボディコン風のミニスカート。その女の子たちを虎視眈々と狙い、いい雰囲気に持ち込もうとする欧米人&タイの男たち・・・。クラブというよりディスコという風情でした。タイは風営法の取締が厳しく、夜1時になるとだいたい店は終るのですが、1時を過ぎてもガンガンに盛り上がっていました。バブル期の六本木もこんなアゲアゲ感だったんじゃないですかね」

品田「日本のバブル期と大きく違うのは、ネット環境が整っていること。バンコクは無料のWiFiスポットが充実しているし、どんどん新しい情報を取り込んでいっている」

平山「で、塾長。当初のギモンだった、東京かタイの女の子どっちがかわいいかについての結論は(笑)?」

品田「やっぱ東京だね。平均点で比べると。バンコクの女の子は、今回の『アジアコレクション』に来ていた子たちはファッションへの感度が高くてセンスもまぁまぁよかったけど、街を歩いている人を見ているとすっぴんに、ダボダボのTシャツにデニムって感じがほとんどだった」

平山「意識の差がまだ開いてますよね。オシャレしてばっちりメイクしている子より、そうでない子のほうが圧倒的に多い。」

品田「ただ、あの出来上がってないかわいさが男ゴコロをくすぐるんだよー(笑)。あの華奢で細身の体型もかわいいし。欧米人の男に人気の理由がなんとなく分かる」

平山「世界でモテるのは、これまでは日本人女性の専売特許だったのに」

品田「ほほえみの国というだけあって、『サワディカップ(ありがとう)』って言うときのあの優しい笑顔には心を持って行かれちゃうし、すごくエキゾチックなんだと思うよ」

平山「日本人女性に思わぬライバル出現!?(笑)」

というわけで、我々のバンコクレポートはここまで。最後は品田塾長に総括しいただきます。よろしくお願いします!

RCA内のクラブ「ROOT66」にて
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【品田英雄のまとめのまとめ】

1.草食化が世界で進む!?
 私の周囲では「バンコクの女性がいいよね」という話をときおり耳にするようになりました。その中にはヨーロッパの男性もいるのですが、「かわいい」「やさしい」「笑顔が魅力的」などの感想が多いようです。ここからは個人的な推測ですが、男性の草食化は世界的に進んでいるようです。というのも、かつて欧米では大人の女性の人気が高かったのですが、最近は「小さい、かわいい」という少し幼い感じのする女性たちの人気が欧米でも伸びているようなのです。バンコクの女性たちはその象徴なのかもしれません。まだまだ発展途上のバンコクの女性たちですが、将来性はとても大きなものがあります。日本の女性は世界的に大人気ですが、強力なライバルが出現したといえそうです。

2.ファッション界のアジア台頭!!
 アジア各国で中間層が拡大し、オシャレに興味を持つ女性たちが急増しています。これまでファッション界は欧米がリードしてきました。その美しさ、カッコよさはファッションモデルのように、長身細身、髪もブロンドの人たちに似合うものでした。しかし、アジアの女性たちの多くは、背も高くなければ髪も黒い。そんな女性たちに似合うのが東京のリアルクローズなのです。世界では“異端”と思われていた東京のかわいいが、アジアを中心に急速に人気を高めているのです。

3.アジアだって世界標準のカッコよさ!
 オシャレな若者たちの楽しみ方は世界的に近付きつつあります。バンコクでも高層ホテルの屋上にはルーフトップバーがあり、トンロー地区には一軒家カフェや一軒家エステが立ち、RCAには最先端のクラブが並んでいます。そこに集まる人たちは世界のカッコ良さを知る人たち、国境を感じさせません(そして料金も世界レベル)。このような大都会がアジアの中にいくつも登場しています。グローバリゼーションは単に経済のことではなく、価値観も近づけつつあるのです。

4.日本の人気は思っている以上に高い
 東京のテレビでは「日本のものがこんなに受けている」という企画は、視聴者が喜ぶように実態よりも膨らませたりすることがよくありました。そのため、海外で、アジアで日本の人気と聞いても「本当なの?」という人たちが多かったように思います。しかし、実情はどんどん変化しています。グローバリゼーションの広がりとインターネットの普及で、アニメやマンガ、ゲームだけではなく、ファッション、ゴハン、富士山、温泉……と大人気です。もっと自覚と自信を持ちたいと思いました。