街を歩けば、難なく見つかる日本のコンビニエンスストアしかり、ここタイでの日本カルチャーの浸透度はものすごいです。なかでも一番日本を感じるのは食文化。日系レストランが溢れています。

1月11日(金)12時「アジアコレクション」リハーサル前

「セントラル・ワールド」内にある、「Shabushi」(しゃぶしゃぶ&寿司)のお店。回転寿司と思いきや、回っているのはお鍋に入れる具材!
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品田 「しゃぶしゃぶにすきやき、寿司、牛丼、ラーメン……と、日系チェーンのレストランがとにかく多いよね。和食チェーン『やよい軒』『大戸屋』にはじまり、牛丼チェーン『吉野屋』に、カレーの『Coco壱番屋』……と専門食チェーンもたくさんある」

平山 「食べられない日本食はないほど、タイ人に日本食は大人気ですね」

品田 「『Shabushi』は食べ放題で一人500バーツと、屋台の30~40バーツの食事を考えると高級だけど、お客さんはタイ人だらけだよ」

平山 「しゃぶしゃぶ、寿司と銘打ちながら、しゃぶしゃぶの中身はタイの伝統的なタイスキ、お寿司はカリフォルニアロールっぽかったり、ネタが辛かったり日本のものとは違いますけどね。タイ人向けのローカライズにも工夫があるのかも」

タイ人にとって、日本食は生活の一部

 タイの在留邦人は4万9983人(11年外務省調べ)で、そのうち約3万4000人がバンコクに暮らしています。この日本人の数は、アジアでは上海の次となる多さです。バンコク都内の一角は日本人であふれ、日系レストランもたくさんあります。バンコクで生活する日本人向けの日本食レストランも多いのですが、バンコクの若者世代にもとにかく日本食が大人気。大手資本によるチェーン店がタイの企業と連携し、日本とタイの双方で現地進出を果たしています。そもそも、タイ人には自炊をする文化はなく、日々の食事は基本的に外食です。その分、屋台やフードコートで手軽に食事できる店が充実しています。それが、経済発展とともに中間層が増えたことで、ファストフード(タイではファストフードは屋台めしより高級)、シッピングモール内の高級レストランや日本食レストランでの食事も身近になったようです。

 特筆すべきは、天ぷら、寿司、すきやきといったいわゆる伝統的な日本食ではなく、ラーメン、うどん、たこやき、とんかつ……と、かなり専門食まで広がっていること。タイで日本食の出店が盛り上がったのは、2000年前後といわれています。10年以上経った今は、タイ人向けに味付けを辛くしたりするのではなく、日本で提供しているままのオリジナルの味を求める傾向にあるとか。また、タイの若者にとって、日本食(特に和食)=がオシャレという感覚があるらしく、日本ではリーズナブルに和食が食べられるイメージの和食チェーン「大戸屋」は高級レストランとして地位を確立し、店舗を拡大させています。まさに、日本食はブームを超えて定着しているようす。タイ人にとって日本食への親密さは、そのまま日本文化への興味にもつながっているといえそうです。

 漫画、アニメも定着しています。

書店に並ぶコミック棚のようす。コミック1冊の値段は60B(180円)~。たまたま乗った電車でコミックの最新刊を読む女の子にも遭遇(右下)
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電車には日本の、プチプラコスメブランド「dejavu」の広告も
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