では、日本のファッションを発信する「アジアコレクション」の話へ

○「アジアコレクション」って何?

 昨年11月に開催された「琉球アジアコレクション」を皮切りに、タイ、ベトナム、中国、台湾とアジア5カ国で開催される、10代、20代の一般女性に向けたファッションショー。扱うファッションブランドは、日本なら「渋谷109」などで扱っているリアル・クローズです。ショーの間には現地アーティストによるライブもあります。いわば、日本で若い女の子が熱狂する「東京ガールズコレクション」や「東京ランウェイ(旧神戸コレクション)」などのフォーマットをアジアに輸出した形です。主催するのは、コンビニエンスストアチェーン・ファミリーマートで、これはファミリーマートにとって初の試み。国境を越えてアジア各国最大級で行われるファッションイベントとしても初めてです。海外開催の第1回目となったのが、ここバンコクでの「ファミリーマート・アジアコレクション・バンコク・ランウェイ2013」です。

■11日(金)14時、気温30℃
「アジアコレクション」のリハーサル会場にて

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アジアコレクションのリハーサルのためにやってきた、タイ人モデルたち。イベント会場入口にて。
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品田 「バンコクのかわいい女の子、発見~!」

平山 「ショートパンツにワンピース、ヘアカラーで明るくした髪に緩やかな巻き髪、つけまつげをしたパッチリ目メイク……渋谷か原宿にいる女の子たちみたい」

品田 「ほんと、日本の女の子と違和感ないね」

平山 「ま、この子たちは一般人じゃなくてモデルなんだからかわいいのは当然ですけど」

品田 「モデルと考えると、日本人モデルより細くて小柄じゃない?」

平山 「そうですね。身長も160センチぐらいしかなくて、すごく華奢。きれい、かっこいいってよりまさに、カワイイって印象」

品田 「“微笑みの国”に偽りなしで、笑顔もカワイイんだよ~」

平山 「塾長、鼻の下のびのびです」

品田 「俺の好みは別にして、小さくてカワイイんだもん。話を聞いたのは、タイ版の『ViVi』や『Scawaii!』に出ているモデルなんだって。みんなモデル専業ではなくて学生だって」

平山 「日本でいう読者モデルって立ち位置ですか」

品田 「日本のファッションのことも詳しそうだった。日本のファッションはとにかく“カワイイ”し大好きって。カワイイがタイの共通言語になっているよ」

平山 「日本人以上に小柄だから、欧米系のハイブランドより日本のファッションスタイルのほうがよく似合いますよね」

憧れられる、日本の“カワイイ”ファッション!?

 「バンコクでファッション熱が高まってきたのは、ここ10年ぐらい」と、現地広告代理店社員。10年でテレビやネットなどのメディアの影響力が強くなり、いろんな面でメディアに接することで情報量は増えていきました。女性ファッション誌『Ray』のタイ版が06年に創刊されたのを皮切りに、09年にはギャル向けファッション誌『SCawaii!』が、10年には『ViVi』が続き日本のファッションは浸透していきました。これらのファッション誌に載っている日本人モデルは、ファッションに敏感なバンコクっ子のあいだでは超人気者だったりもします。 日本のファッションに惹かれる理由について、「デザインにこだわりがあり、レースやフリルにしても作りが細部まで丁寧」とは、電通メディア(タイ)に務める20代女性ガンダさん。『Ray』モデルの一人は「日本のファッションは、柔らかくて優しいイメージ」といいます。“かっこいい”より“かわいい”もの好きなバンコクの女の子たちに、日本のファッションはそのツボを押さえているようです。

 とはいえ、バンコクの一流企業OLの給料でも、2万~3万バーツ(約6~9万円)が普通。「毎月5000バーツ(約1万5000円)を洋服に、3000バーツ(約9000円)をコスメに使う」(前出ガンダさん)という彼女たちにとって、日本ブランドの洋服は1枚5000バーツ前後(約1万5000円)なので高級品。日常的には買えないけれども、憧れの対象として取り入れているようです。また、そんな日本ファッションを手本にした、タイ人デザイナーによるローカルブランドのクオリティーも高まっているんだとか。日本ブランドと値段が買わない高級ブランドもいくつかあります。では、「アジアコレクション」当日のレポートです。

■変更履歴
本文最後の段落、バンコクのOLの給料について述べた部分の表現を変更しました。該当箇所は修正済みです。[2013/02/25 11:55]