パソコンユーザーにとって、永遠のテーマの一つに挙げられるのが、ファイルのバックアップ。大事なファイルをどのようにしてきちんと保管するか。ファイルは増えていく一方だし、頭の痛い問題だ。筆者は2台の外付けHDDを1セットにして使い、ふたつのHDDの中身を常に同じ状態(ミラーリング)に保っている。仮に1台の外付けHDDが壊れても、もう1台が動けばファイルを失わずに済むだろう……と考えての安全対策だ。

 しかし、これで万全かと問われれば口をつぐんでしまう。外付けHDDを置いている自宅が火災や地震で全壊すれば当然、2台とも無事で済むはずがない。まあ、2台とも壊れることなんて、万にひとつのこと。大丈夫だろう……と楽観的に考えていたのだが、日経ビジネスオンラインで防災・危機管理の連載コラムを担当するようになってから、自分の考えが甘かったと思い知らされた。地震の話は先方のコラムに譲るが、平均寿命まで生きるとして、あと40年ほど。生きているうちに首都直下地震は起きると想定して、ファイルのバックアップ体制を見直すことにしたのだ。

 今回、注目したのはオンラインストレージの「Pogoplug Cloud」だ。Pogoplugは“パーソナルクラウド”として知られている。専用機器に外付けHDDを接続することで、どこからでもアクセスできるオンラインストレージを構築できるシステムだ。一方、Pogoplug Cloudは専用機器を使わない、純粋なオンラインストレージになる。機器を使う前者は機器を購入すれば追加費用無し(インターネットの接続料金だけ)で使えるが、後者のPogoplug Cloudは月額500円(1年契約では4980円)かかる。コストはかかるが保存容量が無制限。1ファイルあたりのサイズにも制限がなく、サイトにしばらくアクセスしなくても、勝手に削除されてしまうこともない。こうした条件をみて、大切なファイルの保存先に使ってみることに決めた。

オンラインストレージの「Pogoplug Cloud」。無料会員でも5GBの専用領域が割り当てられ、ファイルを保存できる。使い勝手を試してから有料サービスに切り替えるというのも賢い選択だ
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パーソナルクラウドを作れる専用機器「Pogoplug Mobile」。筆者はこちらも使っているが、容量無制限をという魅力にひかれて「Pogoplug Cloud」を試すことにした
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