PC・ネットワークオーディオは音がいい!

 金井氏の仕事場では、ソニーが1993年に発売したCDプレーヤー「CDP-R10」(希望小売価格126万円)とD/Aコンバーター「DAS-R10」(同84万円)、AVアンプ「TA-DA5800ES」で音楽CDを試聴させていただいた。

試聴に利用したAVアンプ「TA-DA5800ES」
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パソコンの下にあるのが、ソニーが1993年に発売したCDプレーヤー「CDP-R10」
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 CDP-R10はアナログプレーヤーではおなじみのターンテーブル方式を採用しており、CDプレーヤーとしては珍しく、レーベルを裏側にしてセットするスタイルになっている。

 「普通のCDプレーヤーはディスクを中心で挟んで回しますが、これだとディスクが鳴くんですよ。これはターンテーブルに載せるため鳴くことがありません」(金井氏)

 CDが“鳴く”というのはどういうことだろうか。

 「CDは信号を読み出す時にスピーカーから音圧を受けるため、それによってディスクが動いてしまい、それを光学系が追いかけます。光学系を動かすためにボイスコイルに電流を流すのですが、これはスピーカーを動かしているようなものです。このコイルが8Ω、電流は1Aなので、10Wから30Wぐらいで動いていることになります。

 光学系はスピーカーの音圧による動きに追従しているため、その動きはスピーカーの音とよく似ています。マイクで音を拾って増幅し、電流で流しているようなものがここに入っているのです。CDプレーヤーの設計は、そういうところが難しいのです」(金井氏)

 金井氏は、「今はCDプレーヤーに命をかけるくらいなら、リッピングしてNAS(ネットワークHDD)に取り込んで聴いた方が面白いですよ」と語る。

 「CDP-R10のように200万円もするプレーヤーは別ですが、10万円程度のCDプレーヤーで聴くぐらいなら、リッピングした曲をNASで聴く方がずっと音はいいんです。

 それにiPhoneやiPod、Androidからファイルを無線LANに飛ばして、こっち(AVアンプ)で再生するといったことをやっても、これが意外に音がいいんです。

 NASに入れてPCなどから再生した方が、安いCDプレーヤーより全然楽で聴きやすいですよね。そういうのがこれからのオーディオなんだと私は思います。今『ネットワークオーディオ』がきざしのところまできていますので、うちはネットワークを推進しているのです」(金井氏)

TA-DA5800ESのメニュー画面
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