今回のトレンドサーベイは、2009年の発売から大きく広がりを見せた、「ノンアルコールビール」をテーマに行った。10年7月に同様の調査を実施した時に比べて、カロリーオフや糖質オフなど、ノンアルコールであること以外のメリットを訴求する商品も登場している。
 今、消費者はノンアルコールビールをどんな風に飲んでいるのだろうか? 飲用経験や飲む理由、飲用シーンのほか、代表的な5ブランドの飲用経験・認知状況などを尋ねた。日経BPコンサルティングの調査モニター1万1837人から寄せられたデータを紹介する。

日経BPコンサルティング 横尾 晴美

今や4人中3人がノンアルコールビールの飲用経験者

 2年前(2010年7月)に実施した調査(「ノンアルコールビール、ヒットを支えているのはやっぱり“ビール党”」)では、ノンアルコールビールを飲んだことのある人は回答者全体のうち59.9%だったが、今回の調査(12年9月実施)では74.9%と、実に4人中3人が経験者だった。特定のお酒の味を模した飲料であることを考えると、かなりの数と言えそうだ。

 ノンアルコールビールはどのような人に飲まれているのだろうか? 普段からビールを飲む“ビール党”、ビールは飲まないがその他のお酒は飲む“ノンビール党”、そもそもお酒を飲まない“ノンアルコール派”に分けて比較した結果が【図1】だ。

 ノンアルコールビールを飲む頻度、および経験は、ビール党において多い。ノンアルコールビールを最も支持するのは、2010年の調査結果と同様、ビール党となった。

 年齢別に比較すると、年齢層が高くなるにつれて、飲用経験率も上がった。月に2回以上の飲用頻度の高い層も、29歳以下では12.2%であるのに対し、50代、60歳以上は2割前後となった。そもそも“ビール党”は年齢が高くなるにつれて増えるので、この層で飲用経験率が上がるのは、ノンアルコールビールが「ビール代用品」として飲まれることが多いためだろう。

【図1】 ノンアルコールビールの飲用経験
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