Google、Yahoo! Japanなどの検索やポータルサイトをはじめ、オンラインストレージやオンラインショップ、動画配信サービス、ネット銀行にネット証券など……。私たちは毎日、数多くのオンラインサービスを利用している。もちろん、コラムのテーマである“クラウド”も、その1つだ。

 こうしたオンラインサービスの特徴は、無料もしくは有料会員となってサービスを利用するという点。そして利用者はオンラインサービスごとにユーザーIDとパスワードを設定し、管理することを強いられる。利用するオンラインサービスが少ないうちはよいのだが、数が増えてくると困ってしまう。暗記しようにも限界があるからだ。

 だが、同じパスワードを使い回す……という安易な方法に走ってしまうと、今度は安全上の問題が生じる。もし、パスワードが盗まれてしまうと、芋づる式に不正ログインの被害に遭ってしまうからだ。こうした事態を避けるためには、どうすればいいのか?

 解決策となってくれそうな新サービスが8月末に正式サービスを開始した。セキュリティー対策ソフトメーカーのトレンドマイクロが運営する「パスワードマネージャー」(月額150円)だ。パスワードマネージャーは、その名の通り、オンラインサービスのユーザーIDとパスワードを専用のクラウド上(専用のオンラインサーバー)に保存するサービス。ログイン時に入力したユーザーIDとパスワードを保存し、クラウドを経由してブラウザーのアドオンや専用アプリを使い、各端末上でユーザーIDとパスワードを呼び出すという仕組みだ。

 9月上旬時点の対応OSは、Windows XP/Vista/7。Android 2.x/3.x/4.0、iOS 3.x以降。動作するブラウザーは、パソコンがInternet Explorer(IE) 7~9、Firefox 3.6~13、Google Chrome 6~22。スマートフォンとタブレット端末では、iOSとAndroidの標準ブラウザー。iOS用のアプリは後日公開(9月中旬に公開予定)ということで、Androidとパソコン間での共有しかできないが、気になるオンラインサービスの使い勝手を検証してみた。

トレンドマイクロでは、最大5つまでのパスワードを保存できる「パスワードマネージャー」の無料版を6月から提供してきた。月額150円の有料版に切り替えると、パスワードの登録数が無制限になる
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安全のためには、オンラインサービスごとに異なるパスワードを設定することが肝心。しかし、管理するパスワードが増えれば、すべて暗記するなど事実上困難だ。パスワードマネージャーを導入すれば、マスターパスワードを1つ覚えておけばよい
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