みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 子育てを終えた浩二さん・典子さん夫妻は最近、少し気になっていることがあります。それはとてもシンプルな課題なのですが、子育てを終えた今から老後にかけての生活スタイルです。

 若いころから「老後」や「年金」といったキーワードは何度も耳にしてきたのですが、実のところ、具体的に自分に当てはめて考えたことがなかったです。

 でもそれは仕方がないことかもしれません。2人のやんちゃな子供が社会人になったのはついこの間なのです。それまでは教育費のプレッシャーを感じながら、そして思春期を過ぎた子供たちの揺れる心をサポートしながら目の前のことに無我夢中だったわけですから、なかなか未来のことまで気が回らなかったのです。

 このコラムをご覧いただいているみなさんも、いつか自分にも老後が訪れ、年金をもらいながら生活する日が来ることは理解していると思います。でもやはり、浩二さん夫妻と同様、“遠い先のこと”として考えてしまっているのではないでしょうか。

 学生時代に「時間はあっても金はなし」という状況だった方は少なくないと思いますが、計画的に老後を迎えることができれば、“時間はあるしお金もある”素敵な時間を過ごすことができるわけです。みなさんにはまず、この言われれば当たり前の事実を改めて意識していただきたいと思います。

 この連載コラムの初回が掲載されたのは2011年2月となりますが、その初回のコラムで、少しだけ“時間はあるしお金もある”人生の真逆のケースについて下記のようにお伝えしています。

 家計が厳しい状況になると、対応策は下記の2つしかなくなってしまいます。

■ 節約する(我慢する)人生を歩む
■ 働き続ける(頑張る)人生を歩む

 なんだか意地悪なコメントに感じるかもしれませんが、これも言われれば当たり前の事実なのです。厳しいようですが、何の根拠もなく「何とかなるはずだ」と考えている人は、楽観主義者だといわれても仕方がないかもしれません。

 さて、2人の子供が社会人になり、財布と心にゆとりができ始めた田中さん夫妻の会話に耳を傾けてみましょう。