中国全体の話ではないが、上海では婚活の広告を実によく見かける。日本の大都市同様に晩婚化が進んでいるのは中国の都市部でも同じだが、上海の事情はそれ以上に厄介だ。そんな上海で婚活に関する展示会があると聞き、婚活には無縁の筆者も興味本位で行ってみた。

お年寄りが主役(!?)の婚活パーティー

 5月26・27日の週末、「万人相親大会」なるイベントが、上海の万博会場跡地のひとつである「世博公園」で開催された。100万都市に拠点を構える筆者であるが、内陸の都市で婚活という話は聞いたことがない。しかし、「この手のイベントはホットですよ!」の声につられて行ってみることに。

 万博会場跡地までのアクセスは、地下鉄7号線8号線の「耀華路」駅が便利だ。特に土日ともなれば、いまだに多くの人が「中国館」などを目当てにやって来る。万人相親大会の開催が土日だったこともあり、やはり多くの万博会場巡りの人がいたのだが、中国館をスルーして世博公園へ。

上海万博の目玉「中国館」は今でも上海観光で人気のスポット
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 世博公園の入口の数百メートル前からお年寄りグループが増え始め、道路が混雑してくる。お年寄りグループはみな人捜しをしているかのように、大きなプラカードをぶらさげていたり、道ばたに座って紙を広げている。また木々にも人捜しらしい紙が貼ってある。実はこれ、息子・娘の情報を公開して、相手を公開募集しているのである。中国在住が長い筆者でも内陸の都市では見かけない光景だけに驚いた。

積極的に歩き交流する人もいる。首に巨大プラカードを下げたお年寄りもいた
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木陰でまったり待つ人もいる。紙には息子・娘の手書きプロフィール
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 主に掲載されている情報は、出身、年収、職業、年齢、学歴、結婚歴の有無、それから男性の場合は身長。身長も男性は170cm以上の情報ばかりで、それ未満はネガティブポイントになるらしい。それでいて一番肝心な顔写真がない。

 会場の入場料は50元(約625円)と、中国の標準的感覚でいうとかなり高い。それでも長蛇の列ができ、入場ゲートをくぐってもその先の草地にはお年寄りがズラリ。父母の情熱、恐るべしだ。さらなる先の会場の建物の1階が父母向け、2階が本人向けの展示に分かれるので、そこまでたどり着いてようやっとお年寄り率が低くなる(とはいえ2階にも結構な数のおじいさん、おばあさんがいる)。

 さまざまな企業が出展する会場内を進んでいくと、若者(といってもアラサーやアラフォーが多いのだが)の割合も高くなる。会場内では結婚仲介業者による婚活者リストが貼られた巨大ボードが無数に並んでいる。会場の人々はそれらをメモしたり、デジカメで写真を撮ったり。男性より女性のほうが多く、ケータイで自分撮りしながら化粧直しする女性もチラホラいた。ただ、プラカードやボード上に掲載された求婚者リストは男性の情報ばかりなので、女性はあまり婚活に熱心ではないと思われる。

試験の合格発表にも見えるが、貼られているのは婚活者のプロフィール
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外にも多数の巨大ボード。中には年収1000万円以上&両親がカナダ移住済みというエリートも
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「カナダ在住49歳女性、パートナー募集」…だそうだ。外国移住はポイントが高い
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