頭の中を視覚化する「発想支援ノート」
CANSAY「NUboard (ヌーボード)」
この製品をノートと言っていいかどうかは微妙かもしれない。ひと言で表すなら、4枚8ページのホワイトボードを1冊のリングノート形状にまとめたモノ。各ページの間には、クリアフォルダなどに使われている材質の透明シートがあり、ホワイトボードに書いた内容の補遺を付箋で貼ったり、参考書類を挟んでおいたりできる。何より、この透明シートのおかげで、専用マーカーでホワイトボードに書いた直後から安心してページを閉じて持ち歩ける。持ち歩けるスタイルのホワイトボードは、このところいくつか出ているが、ノートのように使える、という意味では、この「NUboard」は、とても完成度が高い。
ホワイトボード部は紙製ながら厚みがあり、表面のツルツル具合もとても高品質。マーカーのインクの乗りも良いし、消す時もスムーズだ。
A4やA3のサイズだと、全面に書いたものを一度に消すには、ペンに付属するイレーサーでは面倒だし大変なので、小型のホワイトボードクリーナーを別途用意すると、より使いやすくなる。
1冊持っていれば、かなり長く使える
アナログと言えばとてもアナログなノートだ。しかし基本がホワイトボードにマーカーで書くものなので、通常のノートに比べてはるかに線が太い。よってその分、スマートフォンなどで撮影した時に、文字や図が見やすいので、実はデジタルとも相性が良い。
サイズはA4のほか、A3と新書サイズがある。汎用的に使いやすいのはA4サイズだが、かなり本格的にブレストなどにも使えるA3サイズや、一時的な備忘録やゲームなどの記録帳としてなど、アイデア次第でさまざまな局面で重宝しそうな新書サイズも面白い。
通常のノートと違い、1冊持っていれば、かなり長く使えるので、メモ帳として、アイデア出しのためのスケッチブックとして、手元に置いておくと、色んな形で役立つノートだ。
(文/納富廉邦)