「計量みそマドラー」1575円。百貨店やキッチン用品専門店、同社オンラインショップなどで購入できる(画像クリックで拡大)

 毎日の食事に欠かせない味噌汁。ところが、旬の具材を入れ、だしもしっかりとったのに、薄かったり濃すぎたりしてがっかりした経験はないだろうか? そんな失敗を防いでくれるアイテム「計量みそマドラー」が人気だ。販売元であるオークス(新潟県三条市)の近藤貞敬氏によると、生協での人気が根強く、発売から5か月で年間売り上げ目標を達成。さらに4月半ばにテレビで紹介されたことから問い合わせや、同社のオンラインショップでの売上も増えているという。

 人気の秘密は、コロンと丸いワイヤ部分を味噌の容器の中に入れてくるりと回すだけで、大さじ1杯分(味噌汁約1杯分)と大さじ2杯分(味噌汁約2杯分)を量れることにある。同商品開発者の石綿紀子氏によると、自らも味噌をすくう時には小ぶりの泡だて器を使っていたが、目分量のため量が一定せずに味つけにムラがあったという。そこで、泡だて器に目盛りを付けて計量できたらと考えたのが商品化へのきっかけとなった。味噌は使うごとに表面がデコボコになり、うまく量れないことから、スプーン型やトング型など様々な形状で試作を繰り返した。すくいやすさと溶きやすさは、泡立て器が最適という原点に戻ったうえで、先端のワイヤ部分を丸くすることで常に一定量を量れる現在の形状にたどりついた。

 女性の目線から、単純で使いやすい形状でありながらも、両端にサイズの違う2つの丸いワイヤをつけ、かわいさと利便性を兼ね備えている。全長20cmとコンパクトなサイズにして食器洗い洗浄機にも入れられるようにしたのもこだわりだ。ちなみに、石綿氏は、2年前にもおろし機能がついたスプーン「おろしスプーン」(関連記事)を開発し、ロングセラーに。付録として採用されたしょうがレシピ本は15万部を超える大ヒットとなっている(6月中旬に第2弾が発売)。日常的に使うアイテムだからこそ、常に台所に立つ主婦ならではの発想が多くのユーザーの共感を呼ぶのだろう。

 購入者からは、「毎日同じ味が作れて良い」「塩分のとりすぎを気にしているが、これなら味噌の入れ過ぎを防げる」などの声が届いている。調味料のさじ加減は、料理初心者の悩みどころの一つ。主婦だけでなく、独り暮らしを始めたばかりの学生や新社会人、単身赴任のビジネスパーソンへのプレゼントにも喜ばれそうだ。自炊の心強い味方になるに違いない。

(文/池田明子=フリーエージェント)