「『クローズZERO II』(09年)に出演してから、しばらくはエキセントリックな役が増えましたが、『カーネーション』はそのイメージを覆す役でした。いろんな役を面白がってもらえるというのは、役者として、うれしいです」

 俳優は男女ともに、役を離れると人見知りになる人が少なくない。だが、綾野はスタッフに気を配りながら、論理的に言葉をつむいで、インタビューに対して、丁寧に答えてくれた。芸術家を思わせる知的な雰囲気と、サービス精神にあふれた親しみやすい人柄の両方を持った、ユニークな新鋭俳優として、個性的に活躍しそうだ。

 「演技をしているときが、一番、生きている実感があります。未来のことを考えるのは、そんなに好きではありません。目の前にあるシーンを、いかに豊かにできるかということだけを考えています」

クレオパトラな女たち 放送中
同性を愛するせつなさを演じる
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美容形成の専門クリニックに転職してきた峯太郎(佐藤隆太)が、美を求める女性たちを目の当たりにして戸惑う、ヒューマンコメディ。綾野剛は峯太郎に片思いする中高時代の同級生を演じる。脚本は大石静。(水曜22時/日本テレビ系)
ブレイク予想
加瀬亮や及川光博のような中性的な魅力と、桐谷健太や新井浩文に通じる野性味の両面を持つので、個性派俳優として活躍し、ドラマや映画に新風を吹き込むに違いない。

(文/高倉文紀、写真/阿久津知宏)


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