ルイ・ヴィトンから届いた012年-13年秋冬レディス・コレクションの招待状
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 先頃、ルイ・ヴィトンから一通の招待状が届けられた。2012年3月7日にパリで開催された、ルイ・ヴィトンの2012年-13年秋冬レディス・コレクションの招待状であった。

 ご存知の通り、パリ・コレクションは主要メゾンが新作を世界に発表する最高峰のイベントでもあり、とりわけルイ・ヴィトンのコレクションは壮大なスケールと美しさと、ウイットに富んだ演出で常に話題を独占している。

 会場は、パリのルーブル美術館の中庭の特設会場であった。世界から詰めかけたジャーナリストで埋め尽くされた会場内部は、19世紀の駅舎をイメージしてつくられていた。

 ショーが始まって度肝を抜かれた。なんと、ランウェイの床が開いて列車のレールが現れ、ショーのためにつくられたという本物の蒸気機関車が、煙と蒸気を噴出させて登場する。まるで、開通往時のオリエントエクスプレスの到着のシーンのようである。




今回のコレクションでは、ルーブル美術館の中庭に駅舎をつくり本物の蒸気機関車を走らせた
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客車も特注でつくられた。ヴィトンのロゴが入る
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Copyrights Louis Vuitton / Mazen Saggar - Bertrand Rindoff Petroff - Ludwig Bonnet
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Copyrights Louis Vuitton / Mazen Saggar - Bertrand Rindoff Petroff - Ludwig Bonnet
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マーク・ジェイコブスの面目躍如

 その蒸気機関車には、これまたレトロな本物の客車が2両連結され、その中にはルイ・ヴィトンの新作を着した数十人のモデルと、鉄道員の制服姿のポーターが乗車している。モデルたちは、1人ずつポーターのエスコートで客車から降りてくる。その演出もユニークながら、装いも時代を超越した美しさで観客を魅了する。

 エレガントなレトロフューチャとでも表現したらいいか、ロングコートや、ロングスカートなど全身を包み込むようなボリュームあるAラインは、貴族的ですらある。

 貴族的と言えば、筆者が釘付けとなったのは、彼女たちがポーターに持たせた新作バッグの数々である。アリゲーターやオーストリッチなどのエキゾチックレザーや、南国の鳥のカラフルな羽をあしらったバッグは、旅本来の優雅さや非日常のイメージを彷彿とさせるのであった。

 “19世紀末、旅が人々の優雅な憧れの時代へとタイムトラベルする”というテーマは、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター&デザイナーであるマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の面目躍如といったところであろうか。今回のコレクションは、まさにタイムレスなクリエーションであると、筆者もあらためて彼の才能に触れたのであった。こちらは動画も配信されているので、是非ご覧いただきたい(公式サイトおよび公式Facebook)。

モデルは1人ずつ、ポーターのエスコートで客車から降りてくる Copyrights Louis Vuitton / Ludwig Bonnet
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ポーターが持つ新作バッグにも注目が集まる Copyrights Louis Vuitton / Ludwig Bonnet
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テーマは「19世紀末、旅が人々の優雅な憧れの時代へとタイムトラベルする」 Copyrights Louis Vuitton / Ludwig Bonnet
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