4月1日発売の「阿修羅」。全高は140mm。価格はシリーズ全製品3800円(画像クリックで拡大)

 腕、脚、頭、胴、衣裳などを動かして自分でポーズをつけられる、そんな「動く仏像」が登場し人気を集めている。フィギュア、食玩などの模型製作会社、海洋堂(大阪府門真市)が発売した「リボルテックタケヤ」の仏像シリーズだ。

 “リボルテック”は、可動部分にリボルバージョイントと呼ばれる独自のジョイントを採用した同社のアクションフィギュアのこと。この仏像シリーズは日本を代表する造形師である竹谷隆之氏が企画・製作総指揮を担当。2月1日に第1弾の「多聞天」を発売。今後、「広目天」「阿修羅」「増長天」「持国天」の順で毎月1日に発売される。

 海外のおもちゃコレクターの間でも多くのファンを持つ竹谷氏は今回、その高い造形力で、力感あふれる肉体、甲冑(かっちゅう)・装身具の細部に至るまで造り込んだリアルな仏像を創り上げた。

 多聞天の場合は予約の段階からすぐに注文数が伸び、発売日当日には卸段階では初回製作分がほぼ完売となるほどの人気。小売段階でも品切れ、品薄状態が広がっている。第2弾以降も同程度以上の売れ行きは確実とみられる。

 同社製品の中には、同程度の好セールスを示す人気キャラクターのフィギュアが過去にもあった。また、2009年の「国宝 阿修羅展」で販売し爆発的に売れた「阿修羅像」の例などもあった。とはいえ、特定の有名仏像をモデルにしたわけでもない創作による今回の仏像シリーズは、これまでのリボルテックのファンでも買ってくれるかわからないと、販売予測がむずかしかったという。しかし、蓋を開けてみれば、従来のホビーファンに加えて、フィギュアに関心のなかった一般的な仏像好きなど幅広い層からも反響が大きかったという。

 「仏像のもつ、造形物としての純粋な格好良さがウケているのでは」と同社・企画開発部の小松勤氏は話す。

 全国のホビーショップ、量販店などで取扱中。上記5製品に続いて、「風神」のリリースも決定している。

(文/上保文則)