低空飛行、地味……そう形容せざるを得ない「E人E本」なるタブレットが、なぜか長期にわたって売られ続けている。電脳街で見かけることは少なく、ネットでの評判はよろしくないのに、どこで誰が買っているのか。そんな不思議な「E人E本」の秘密とは?

強気の価格設定でも、なぜか売れる

 先月中旬に開催された「2011インターネット産業大会(2011互聯網産業大会)」で、「E人E本」なるタブレット(中国語で平板電脳)が「メディアが選ぶ2012年に伸びる製品」選ばれた。E人E本をリリースする「壱人壱本信息科技」の発表では、E人E本は現在までに40万台が販売され、中国タブレット市場で第2のメーカーとなっているとのことだ。

これがその「E人E本」。Androidタブレットに多少ひねりを利かせている
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iPadにインスパイアされたようなパッケージだ。ただし黒
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 このE人E本は、現在までに「T1」から「T4」まで、4機種がリリースされている。その大きな違いはOSで、「T1」のみがWindows Embeded CEを採用、「T2」から「T4」はAndroid OSだ。また、液晶は「T1」「T2」が800×480(WVGA)表示が可能な7インチモニター、「T3」が800×600(SVGA)の8インチモニター、「T4」が1024×768(XGA)の8インチモニターである。さらに、ストレージは「T1」「T2」が8GB、「T3」が16GB、「T4」が16GBおよび32GBモデルとなっている。

最初のモデルなのでメディアにセンセーショナルな製品として紹介された「T1」
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Android版となった「T2」。「T1」と合わせて10万台を出荷したとメーカーは言う
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画面が広くなった「T3」。メーカーいわく20万台の出荷を記録。実売価格は4000元(約4万8000円)
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最新の「T4」は、16GBのWifi版(4200元、5万円強)と、32GBの3G版(5000元、約6万円)の2モデルを用意
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 最大の特徴は、中高年のビジネスパーソンにターゲットを絞っているところだ。それは上で挙げた写真や画像で紹介したように、パッケージからインターフェースに至るまでの傾向で感じ取れるだろう。そのためか、いまどきのタブレットにしてはかなり強気の価格設定になっていて、純利益は売上額の10%を計上しているとか。