生地にはコラーゲンを使用。こしあんとミルクあんの2種類があり、各180円。同社サイトでも通信販売している(画像クリックで拡大)

 東京・日暮里駅近くの和菓子店「江戸うさぎ」が1月に発売した「妖怪★いちご大福」が、連日早々に売り切れる人気となっている。一般的なイチゴ大福は、あんの中にイチゴが包みこまれているが、この商品はイチゴがはみ出ており、外側のぎゅうひにゴマで“目”がついている。

 同商品を開発したのは大藤(東京都荒川区)。開発のきっかけは商品管理部主任・横尾文乃氏の錯覚だった。「イチゴ大福での商品化を検討しているなかで、私にはイチゴがはみ出している様子が妖怪にしか見えませんでした。オバケというと人を驚かすことが仕事で、一方で妖怪は人や何かを食べてしまうというイメージがあり、そこから“妖怪がイチゴを食べてしまっている”ような形にしました。商品化すると言ったときには社内で『そんなものが売れるのか?』と、なかなか同意してもらえませんでした」と横尾氏は笑う。

 毎日300個を作っているものの、昼前には完売してしまう。もっと作ってたくさん食べてもらいたいと考えているが、一つひとつが手作りのため現状はこれが精一杯の数。イチゴをきれいにはみ出すように包み、目となるゴマの位置を調整して表情をよくするなど、時間を要する作業が多いためだ。しかし、イチゴの大きさで出来上がりの表情が微妙に変わるため、作っていて楽しいという。

 同社は日暮里の新しい名物に育てるべく、同じく“妖怪が食べてしまった”という設定の新たな商品の開発も進めている。

(文/北本祐子)