人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中身から美しくということだ。
 それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。
 というわけでこの“ビューティフルカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。

【コンセプト】驚きのパワー&エコ性能

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 まさに輸入スポーツセダンの代名詞、BMW3シリーズがほぼ7年ぶりにフルモデルチェンジした。今回は6代目モデルで、ボディーからエンジンまですべて一新! 特にドライビングフィールが大幅に変わっているだけに、専門誌はその辺を重点的にレポートすると思われるが、真の驚きはここ! そうエコ&パワーだ。

 具体的には、輸入車としていち早く現実に近い(と言ってもまだ遠いが)JC08モード燃費を表示し、それが15.6km/L!

 一見するとトヨタ「プリウス」の32.6km/Lや、「アクア」の35.4km/Lに比べて大したことないが、その最大出力245ps! 上記エコカーのシステム出力の2倍程度で、直接のライバルであるメルセデス・ベンツ「Cクラス」やアウディ「A4」のパワー系直4モデルと比べると、力強さとエコロジーの兼ね合いはまさにブッチギリ! 日本の新しいエコカー減税や、今後始まる補助金を一般ガソリン車として最大限に受けられるのだ。

 細かいことを言うと、タイヤサイズや装備の違いでも燃費スペックはまったく変わらず、もっというとヨーロッパの懲罰的と言われるCO2もBMWは全社的に前倒しでクリアしている。

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