トライアスロン人口が増えている。

 「日経トレンディ」2011年12月号では、マラソンブームの次にはトレイルランイングやトライアスロンなど、よりハードなスポーツに挑戦する人も増加すると予測した。裏付けるように、トライアスロンに挑む人が増えているようで、日本トライアスロン連合(JTU)によると、2011年12月3日に申し込み受付を開始した「石垣島トライアスロン2012(2012年4月22日開催)」は、1時間45分で募集定員がいっぱいになったほどだ。

潜在競技者人口は150万人以上!?

 JTUの専務理事 大塚眞一郎氏はこの現象の背景には以下の要因があると考えている。

 ・2008年の北京五輪での井出樹里選手の5位入賞
 ・東京マラソン参加者からのトラアイスロンへの流入
 ・ライフスタイルとしての条件が整ったスポーツだということ
 ・思ったよりもきつくない
 ・苦手の水泳をウエットスーツで解消できる
 ・スターターキットが販売され出した(自転車・ヘルメット・ウエットスーツ等で10万円以下)
 ・テレビ番組での芸能人の競技参加
 ・経営者などが積極的に参加
 ・海外からの情報
 ・生涯スポーツとしての可能性(平均年齢は33.4歳、競技開始平均年齢32歳、男女比85対15)

 さらに早稲田大学の原田ゼミでは、JTUとともに数年間にわたり、参加者動向を調査し分析した。その結果、推定150万人以上の潜在競技者人口が潜んでいることが分かった。

 そこでJTUではこの潜在者を掘り起こすために「手軽に参加できるようにする(ウェブ申し込みができるようにする、スターターキットを用意する、コミュニティに参加してもらう)」「首都圏近郊の大会の開催(競技人口の50%が首都圏在住)」「業界での準備を整える(ショップの開拓、メーカーの協力、指導者の養成)」「女性や若年層に参加しやすく」というテーマを戦略として掲げ、2010年より実践してきた。

 これは、数字にも表れており、「2009年のトライアスロン愛好者数は約30万人、大会数は約250大会だったのに対し、2010年は愛好者約32万人、大会数は約275大会と増加」(大塚氏)した。2011年の最終的なデータは集計中ながら、愛好者数約35万人と増えており、大会数は東日本大震災の影響などもあり増加することはなかったものの、2010年度と同数の275大会が開催。また2012年は275大会を超えることが想定されている(東北地区の大会復活、すでに新規開催希望が地方自治体から20~30カ所程申請が来ている)。