富士通のサイトに掲載している「ARROWS X LTE F\-05D」の防水性能に関する情報。こちらでは「IPX5/X8」と記述している(画像クリックで拡大)

 スマートフォンの中には、防水性能を売りにした製品がある。NTTドコモのXi(LTE)対応スマートフォンの場合、4機種のうち「ARROWS X LTE F-05D」と「MEDIAS LTE N-04D」の2機種が防水対応だ。カタログではARROWS X LTE F-05Dは防水が「IPX5/8対応」とある。MEDIAS LTE N-04Dは防水が「IPX5/7対応」、それに加えて防じんが「IP5X対応」となっている。実際にどれぐらいの防水・防じん性能があるかはカタログの注意事項の部分に試験条件が記載されているので、それが参考になる。

 もちろん、こうした防水・防じん性能はコネクターのカバーやバッテリーのカバーなどをきちんと閉じなければ発揮できない。カバーを無くしたり落として破損したりしてしまうと、防水・防じん性能が失われることに注意しよう。またNTTドコモでは防水性能を維持するため、異常の有無にかかわらず2年に一度、有料の部品交換が必要としている。

 日本工業規格(JIS)では、「電気機械器具の外郭による保護等級」(JISC0920)で防水や防じんの等級を定めている。それによると「外来固形物の侵入」は0(無保護)から6(耐じん形:じんあいの侵入がない)まで定められていて、「有害な影響を伴う水の浸入」は0(無保護)から6(暴噴流に対して保護する)までと、7(水に浸しても影響がないように保護する)~8(潜水状態での使用に対して保護する)の保護等級が定められている。

 保護等級は「IPコード」と呼ばれるIPで始まる4~6文字で記載される。もともと「IP」はIEC(国際電気標準会議)で定められている規格だが、JISの規格はこのIECのIP規格をベースに作られているので内容はほぼ同じだ。「JIS IP**」のよう表記されることもある。

 「IP**」となっている場合、IPに続く最初の数字は固形物(粉じんなど)に対する保護等級を示し、その次の数字は水に対する保護等級を示している。例えばIP55やIP67といったように表記する。

 ただし防じんと防水の表現を分けるため、どちらかの数字を「X」にして省略して表示することがある。例えば、防水スマートフォンのカタログで「IPX5」は防水の等級を示したもので、「IP5X」は防じんの等級を示している。また防水性能の場合、「IPX5/8」のように二重に示すこともある。これは7~8等級が水中に沈めた場合の保護性能を示しているので、噴流水からの保護性能を示す0~6等級と分けて並べて表現したものだ。

(文/湯浅英夫)