NTTドコモのサイトにある「SIMロック解除対応機種の他社SIMカードでの音声・SMS確認結果」ページ。NTTドコモの端末をSIMフリー化したときに、他社契約でどの機能が使用できるかが確認できる(画像クリックで拡大)

 スマートフォンを含む携帯電話など、携帯電話回線を使って通話・通信を行う機器にはほとんどの場合「SIMカード」が入っている。SIMカードとは、携帯電話キャリアが発行する契約者情報を記録したICカードのこと。電話番号、電話帳など重要な情報が入っている。「UIMカード」や「USIMカード」とも言うが、一般的にはまとめてSIMカードと呼ばれることが多い。NTTドコモでは「FOMAカード」「ドコモUIMカード」などがこれに当たる。

 SIMカードは携帯電話のSIMカードスロットに取り付けて使う。サイズは15×25mmほどで、より小型にしたmicroSIMカード(NTTドコモでの名称は「ドコモminiUIMカード」)もある。携帯電話以外では、携帯電話回線で通信する機能を持つモバイルノートPCがSIMカードスロットを持っている。

 このSIMカードを取り外すと、その端末は携帯電話回線を使った通話や通信ができなくなる。そして取り外したSIMカードを同じ携帯電話キャリアの別の端末に取り付けると、その端末をSIMカードに記録された契約者の端末として利用することが原則できる。

 ただ、他の携帯電話キャリアの端末にSIMカードを取り付けた場合は、使えないことがほとんど。携帯電話キャリアの端末は多くの場合、自社のSIMカードしか使えないように制限されており、この状態を「SIMロック」と呼ぶ。逆にSIMロックがかかっておらず、他の携帯電話キャリアのSIMカードを取り付けて使える端末を「SIMロックフリー」、あるいは「SIMフリー」の端末と呼ぶ。

 日本ではSIMロック端末が一般的だったが、SIMフリーになっている端末も徐々に増えつつある。NTTドコモは2011年4月以降新たに発売した端末には原則的にSIMロック解除機能を搭載しており、申し込めば解除してSIMフリー端末として利用できる。他社のSIMフリー端末にNTTドコモのSIMカードを取り付けて使うこともできる。また、日本通信(b-mobile)のようにSIMカードだけを販売し、それをSIMフリー端末に自分で取り付けて使うサービスを提供しているところもある。

 ただしSIMフリー端末であっても、端末が対応する通信方式と周波数帯が利用する携帯電話キャリアの提供仕様と異なる場合、SIMカードを取り付けても使えない。また、NTTドコモのiモードなど携帯電話キャリア独自のサービスも、他のキャリアの端末では利用できない。

 日本の場合、3G(現在主流の第3世代携帯電話の通信方式)ではNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルがW-CDMA、au(KDDI)がCDMA2000と2つの通信方式に分かれている。今後、LTEで通信方式が統一される見込みなので、SIMフリー端末と携帯電話キャリアを自由に組み合わせ、自分好みで使うスタイルが広がる可能性がある。

(文/湯浅英夫)