――今後も、このロックな路線上で?

きさ「精神はパンクで行きたいですね。それは譲れないですね」

あっこ「私たちの共通点が『やるか、死ぬか』。やるなら徹底的にやる、と考えているところです。だから一緒にやってるんです」

きさ「思っていること、なんも隠していないし、ごめんなさいというくらい出してるし。それがウリなのかもしれない」

――じゃ、ロックアーティストとして、敵は誰ですか?

きさ「私は真っすぐな人が好きなんです。曲がったこととか、汚い人とか、見栄とか権力を使う人は昔から大っ嫌いなんです。小学校のころから。大人でも立派な人はすごく好きです。でも心の汚い人、がめつい人は、ほんとにほんとに嫌いです。ちっちゃいときから『正義感が強すぎるよ』と言われてきました。いじめられている子は全部、ほっとけないみたいな。曲がっていることは、ほんとに嫌なんです」

あっこ「私の敵は、今は自分にいっぱいいっぱいなので『今現在は自分』としか言えないですね」

――2人でそういう話はする?

あっこ「何でも話しますよ。だから2人とも男っぽくなっちゃいます」

きさ「私、毎日必ず怒っていて、喜怒哀楽が激しいのでクタクタになります」

あっこ「私は自分にむかついちゃう。それも良くないな、と最近思ってますけど」

きさ「でも彼女がドスンとしているので、2人の相性がいいんだと思います」

――ということは、同じ人を好きになったりはしない?

あっこ「ならないですね」

きさ「そうですね。好みが全く違うから」

――『ファーストキス』はCDと配信の両方でリリースされますね。

きさ「私はCDしか買ったことがない派なんですよ。だからCDを買ってほしい」

あっこ「思い出の1枚という感じで、やっぱりCDのほうを買ってほしい」

 個人的には、代表曲でもある「K」を入れてほしかったのだが、「『ファーストキス』は2枚目のアルバムと考えているので“新しい自分たち”を入れました。インディーズのアルバムとメジャーのアルバムを区別して考えていないので(きさ)」とのこと。「東京ドームでライブをやりたい?」という質問には「あんな広いところでドラムをパーン! とたたいたら、気持ち良さそうだなあと純粋に思います(あっこ)」という答えが返ってきた。「好き嫌い、分かれていいから、私たちはやりたいようにやります!」という彼女たちのライブを東京ドームで見られる日が今から楽しみだ。

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著者

麻生香太郎(あそう こうたろう)

大阪市生まれ。東京大学文学部卒。在学中に歌謡曲の作詞家として活動を開始。森進一、野口五郎、小柳ルミ子、小林幸子、TM NETWORKらに作品を提供した。その後、80年代半ばにエンタテインメントジャーナリストへと転身。以来、20年以上にわたって業界をウォッチし続ける。現在は「日経エンタテインメント!」「テレビ・ステーション」などで連載コラムを執筆中。著書に『ジャパニーズ・エンタテインメント・リポート』(ダイヤモンド社)など。