動画投稿サイトの「YouTube」で25万アクセスを達成した「しゃかいのごみのうた」。歌っているのは、きさ(歌とギター)とあっこ(ドラム)の2人組ガールズバンド、その名も「HAPPY BIRTHDAY」だ。 ともかく、そのハスキーな歌声に魅せられてしまった。23歳のかわいい顔をしながら「わたしは社会のごみか、かすだ/何もできることがない」と歌う。自分のことを、誰しもが「自分は広大無辺の社会の、一片の塵芥(ちりあくた)にすぎない」と思っていても、なかなか口にできないことだ。映像を見ていると、ハスキーな甘え声でつぶやく、その歌詞が心に突き刺さってきた。Jポップを聴いていて「歌詞が刺さってくる」という体験は久しぶりだ。これは2人に会わずにはいられないと感じた。ボーカルの相方が、ドラムスというのもカッコ良かった。

――最近のJポップの歌詞って刺さってこないんですが、この曲は久しぶりに刺さってきました。「わたしは社会のごみか、かすだ」というのは1988年生まれのストレートな心情?

きさ「はい。そのまま出ちゃった感じです」

――「しゃかいのごみのうた」は、どんなプロセスで出来上がったのでしょうか。

きさ「ライブをやって、思うようにできなくて、終わった後にすごく泣いて、もうこれは音楽やめるイコール死ぬという気持ちで家に帰って泣いてクタクタになってたときに作りました。5分くらいで日記みたいに書いて、歌って……」

ドラム担当のあっこさん
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あっこ「超早かったですよ。家に帰ったら(完パケの詞が)届いてましたもん」

きさ「ほんとにすぐ出来ましたね。ほとんど歌詞も変えてないです。私、起伏が激しいんですよ。元気なときはめちゃめちゃ、もう天才! みたいに思えるし、そこからガクーンと落ちたときは、こういう曲になるんです。こういう落ち込んだときはどうすればいいんだ? そうか曲を作ればいいんだ、となって泣きながら作るんです」

――この歌の「あなた」は「音楽」を指すんですね。

歌とギターを担当するきささん
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きさ「そうです」

――恋人のことだと思ってました。

きさ「それはダブってないです。音楽のことだけです。でも、そうとってもらえるとうれしいです」

――HAPPY BIRTHDAYの曲にはロックのにおいとフォークのにおい、両方を感じます。中島みゆきに近い何かがあると思うんだけど、聴いたことはある?

きさ「中島みゆきさんは最近、一生懸命聴いてます。(聴いたことがなかったので)どんなものか、とがっつり聴きました」