みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 前回までの記事で田中さん夫婦のセミナー受講風景を覗いてきましたが、みなさんはどのような印象を受けましたか。

 たった3時間のセミナーでしたが、田中さん夫婦は将来のゆとりを手にするための大切なヒントをつかんだよう。今までは支出を抑えること、つまり節約することで貯金を増やそうと考えるだけの2人でしたが、セミナーに参加したことで、「利回り」という収入源を持つことでもお金が増えることに気づいたのです。

 以前自宅に遊びに来てくれた友人の言葉(「毎月1万円節約するよりも毎月1万円の運用益を確保するほうがラクだよ」)にも、今なら素直にうなずける気がします。この言葉は言われてみれば当たり前のようにも感じますが、資産運用を「金持ちのための特別なもの」というあいまいな感覚で捉えていた夫婦にとってはとても新鮮だったようです。

 2人の朝食の会話に耳を傾けてみましょう。

浩二さん: マネーセミナーってすごく難しいのかと思っていたけれど、終わってみればあっという間で楽しい雰囲気だったね。
典子さん: うん。でも、いますぐ私たちが直接金融にチャレンジして資産運用をスタートするには、もう少しの勉強が必要な気がするな。
浩二さん: おっ、早速、「直接金融」なんて言葉、使っちゃってるね(笑)。
なんて冗談さておき、たしかにまだ僕らには早いかもね。
結局のところセミナーで学んだのは「銀行を経由せずに資金を提供すれば、直接利回りを手にする権利がある」ことだけで、資金の提供方法とか相手選びについてはこれからの課題という感じだもんね。
典子さん: そうね。でも「間接金融」のスライドには銀行が私たちの預金を転用して継続的に利益を確保していることが描かれていたから、きっと上手に資金を提供すれば安定的に利回りを確保できるんじゃないかな。
ほら、セミナーでもらったこの資料、見てみてよ。
浩二さん: 僕もそう思うよ。
でも、2と3の矢印を高い確率で成立させるためには、やっぱりこれから勉強しないとね。
典子さん: うん、ちょっと難しそうだけれど、本来、2と3で生み出されているはずの利益のごく一部だけを受け取るだけの人生って、もったいないよね。
ねえ、私たちもちょっとずつ勉強していこうよ!

 2人は朝食を摂りながらこれからの家計について真剣に話をしています。結婚した当初は「できるだけお小遣いがあったら」「もっと買い物や旅行を楽しみたい」などと支出増につながる会話が多かった2人ですが、少しずつ感覚が変わってきているようですね。