彼女の名前は瀬戸麻沙美(せと・あさみ)。1993年4月2日生まれ、埼玉県出身。

 2010年に現在の所属事務所(シグマ・セブン)のオーディションを受けて合格。今年に入ってから、フジテレビのノイタミナ枠で放送された「放浪息子」(1~3月まで放送)で準主役、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(4~6月まで放送)で主要登場人物の幼少期役を演じた。どちらも注目度の高い作品であり、今回主役を務める「ちはやふる」も同様に話題性が高い。まるでシンデレラガールのような活躍だが、本人も「私自身もとても驚いています」という。「何も知らない状態でこの世界に飛び込んできたので、正直不安だらけでした」と初々しさを感じさせるコメントの一方で、「でも、だからこそすべてのことが新しくて、楽しむことができました」と、度胸を感じさせる一面も。

 仕事中に「楽しい」と感じる瞬間を聞くと、「いつもお世話になっている方々に、本当に感謝しています。楽しいと感じるのは、現場でキャストの皆さんとお芝居をしているとき。演じる役と気持ちがぴたっと合ったことを感じられたときです! あとは収録中だとなかなか皆さんとお話しする時間がないので、アフレコが終わった後や、雑誌のインタビューのときなどに、作品に関わるたくさんの方々とお話しできるときがとても楽しく感じます」。次から次へと「楽しいこと」が飛び出る回答からは、現場を楽しみ、思う存分才能を発揮している姿が目に見えるように感じられた。

 初めての主役となる「綾瀬千早」は、百人一首かるたへの情熱を燃やす、明るくピュアな女子高生。どんな役作りで挑んでいるのだろう。「第一に、『千早は前向き』『素直で明るい子』ということ。千早が本当の挫折を味わうまでは、思い悩んだ表情のときでも(明るさや素直さが)ゼロ以下にならないように気をつけています」。

 高校生にして声優のキャリアをスタートさせた今、「声優の仕事を始める前よりさらにお芝居の魅力に引き込まれています」という。将来の夢を聞くと、「もっとこんなふうに表現できたらと悩みを抱えたり……。今は“夢”というよりも、たくさんの悩みから生まれた“目標”があります」。プロ意識を感じさせる言葉で締めくくってくれた。

新体操の特技も。身長は奇しくも「綾瀬千早」と同じ167センチ
[画像のクリックで拡大表示]

(文/小川たまか=プレスラボ)