テレビ東京で昨年放送されていた深夜ドラマ「モテキ」がついに映画化。9月23日から全国で公開されます。プロデューサーを務めるのはこれまで次々とヒット作品を生み出してきた東宝の川村元気プロデューサー。ドラマ「モテキ」の大ファンである私と川村プロデューサーとの対談。ヒットを生み出すために時代を読み解く鍵は一体何なのか、そして映画「モテキ」についてたっぷりと話を聞くことができました。

松丸友紀(以下、松丸):川村さんはいつ頃からこの仕事につきたいと思ったのでしょうか?

川村元気氏(以下、川村):父親がかつて日活という映画会社に勤めていた時期があったんです。父は映画業界に憧れて日大の芸術学部を出て映画会社に入ったんですね。でも経済的な理由などで挫折してしまった。その後僕が生まれ、映画の夢をあきらめ、父は英才教育を始めた。僕が生まれて初めて観た映画が「E.T.」だったんです。3歳でした。アニメ映画ではなくいきなりスピルバーグの映画ですよ。そんな父親だったんです。小学生からは毎週土日になると「ブレードランナー」などカルト的なSF映画や、「幕末太陽傳」など日本映画の名作、ヒッチコックの「鳥」やフェデリコ・フェリーニの「道」などいわゆる“マスターピース”といわれる作品を父親と一緒に見続けてきた。ずっと映画を観て育ってきたので映画を作りたいというのは自然な流れだったんです。絶えず映画に囲まれて育ってきましたね。