改めて言うまでもありませんが、2011年7月18日未明、なでしこジャパンは女子ワールドカップで優勝しました。

 注目すべきは試合後の世界のメディアの反応です。比較的知名度も盛り上がりも低い女子サッカーでしたが、世界のメディアの報道は質・量ともに私たちの想像を大きく超えていました。ニューヨーク・タイムズ紙はスポーツ面のトップで「我慢強いチームが日本に元気を与えた」という見出しをつけ試合経過とその後の様子を詳しく報じました。その記事の終わりの方(記事2ページ目後半)で米国チームのロイド選手は「もし私たち以外のチームが勝つことになっていたのだとしたら、それが日本だったので本当にうれしい」と語っています。

 3・11から5カ月が経ちました。

 私は、この連載の前々回の稿で「国民一流、国家三流:政府の失敗からマーケターが学ぶこと」と題して、世界のメディアが大惨事の中での日本人の冷静な対応に対して非常に好意的な報道をしていることを議論の出発点としました。

 私は今回のなでしこジャパンの一連の報道を見て、その3・11報道の流れの中で世界の日本への注目度と好意度が並大抵なものではないことを痛感しました。英国のタイムズのきわめて詳細なトップ記事にあったつぎの一言はそれを象徴しています。

3月の地震と津波から立ち上がろうとしている日本はリフト(引っ張り上げる力)を必要としていたが、その日本はぴったりのギフトを受け取った」(記事の後ろから3つ目の段落)

 他人の話をそのまま真に受けることを良しとしない私は、そのような報道の向こうにいる生身の人々がいまの日本をどう見ているのか、直接聞いてみたくなりました。

 5月下旬、私は世界の友人、知人の何人かにアンケート依頼のメールを出しました。以下はその結果の報告です。回答者が33人ときわめて少数であること、私の知り合いかそのまた知り合いで「日本びいき」に偏っている可能性があること、などなど多くの問題があることを承知でご報告します。読者の皆さんもそのような背景があることを含んでお読みいただければと思います。