女性は「囲碁をやることで生活を良いものにしよう」とまで考える

 「20代後半から30代前半で囲碁を始める女性は職業も理由もいろいろですが、例えば経営コンサルタントの女性は結構多い。“着眼大局、着手小局”といった囲碁の戦略が仕事のスキルアップにつながる、考え方を変えるチャンスになると会社の上司に勧められて囲碁サロンに来る。また女性は、お茶やお花や競馬(笑)とか、趣味をいろいろやった後に囲碁を始める。最終的な趣味の1つとして、おばあちゃんになっても碁を打つ姿が目に浮かぶそうです」(松原さん)

 「盤上では年齢も肩書きも関係なく、強い者が強い。経営者クラスのおじいちゃんをコテンパンにやっつけることもできる。それが快感らしくて(笑)碁を打ちに来る女性もいます」(同)

 「それから今まで毎晩飲みに行くなど派手な遊び方をされていた方や、家でテレビゲームを1人でやっていたような独身の女性が、『なんか人の近くにいたくなった』と囲碁サロンに来るんです。特に震災後は、仲間を探しに来られる方が増えましたね」(同)

 そして松原さんが一番驚いたのが、「『生活全般を少し良くしたいと思って囲碁を習いに来た』という声を、何人もの女性から聞いたこと」だと言う。

 「男性にとって囲碁は勝ち負けを楽しむゲームにすぎない。でも女性は囲碁を生活にまで拡張してとらえる。囲碁ガールは料理も自分で作るし、食材にも気を遣うような方が多いですが、囲碁があると背筋が伸びる、生活全体に芯が通ると言われる。男の場合は強くなるのが目的ですが、女性はそんなに強くならなくてもいいらしいです。それよりも生活に張りが出たり、生き方のヒントをもらったり、楽しめればいい。ですから『碁的』もそういう女性の受け止め方にフォーカスしているわけです」(同)。なるほど。

ダイヤモンド囲碁サロンで、お酒を飲みながら碁のルールを習う初心者グループ(画像クリックで拡大)

 では碁の打ち方にも男女の違いはあるのだろうか?